創設4季目を迎えるリーグワンが21日、各地で幕を開ける。1部で3季ぶりの優勝を目指す昨季2位の埼玉は、同日に東京・味の素スタジアムで同3位の東京SGと上位対決。故障から復帰したW杯3大会連続出場中のプロップ稲垣啓太(34)らを中心に、自慢の防御が光る。東京SGは新加入で先発の23年W杯日本代表SH福田健太(28)を起点に攻撃を磨いており、勝敗の鍵を“矛盾対決”が握る。1部は各チームが18試合を戦い、上位6チームがプレーオフに進出。25年6月1日に決勝が行われる。
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本拠で迎える開幕を前に、東京SGに加入した福田の声が弾んだ。トヨタから移籍を決断したSHは、新天地の魅力を「サントリーは“後出しジャンケン”ができる。それにみんながついてこられる」と例えた。個々の動きが事細かに決められる現代ラグビー。一方で「相手も対策してくる。違うことが起きた時に、対応できる」と力を込める。
長年の合言葉は「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」。23年W杯に出場した福田は“超速ラグビー”を掲げる日本代表復帰を目標に「ボールをどんどん動かしたい。一番成長できるチームだと思った」と環境を変えた。15年W杯で南アフリカ戦の歴史的勝利に貢献した小野晃征氏(37)が新ヘッドコーチに就任。同氏は「誰が見ても15人がアグレッシブにアタックする姿勢と、接点で勝つ。目の前の1つに勝つことにフォーカスしたい」と誓い、リーグワン初優勝を狙う。
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