北九州市小倉南区のファストフード店で14日夜、中学3年の男女2人が刃物のようなもので殺傷された事件で、福岡県警は19日、現場から約1キロ離れた同区長尾2に住む無職、平原(ひらばる)政徳容疑者(43)を男子生徒(15)に対する殺人未遂容疑で逮捕した。
「奇声を発している」と苦情
「確かにその行為をしました」。福岡県警の調べにそう言って、容疑を認めたという平原容疑者はどんな人物なのか。
県警によると、平原容疑者は住宅街の一角にある木造2階建ての民家で1人暮らし。県警には、今年5月と10月に「奇声を発している」などと騒音に関する苦情が寄せられていた。
近くに住む男性(74)によると、平原容疑者宅からは今年に入って月に数回、早いときは朝6時半から爆竹の音が聞こえた。火を付けた爆竹を窓から投げていたとみられる。拡声器を通した叫び声が聞こえたほか、車で軍歌のような音楽を大音量で流していたという。
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別の住民の女性によると、かつては別の家人の姿もあったが、最近は目にしなくなったという。女性は「元々きれいな家だったのに最近は網戸も破れ、人が住んでいるのか分からない様子だった」と語る。
平原容疑者の子ども時代を知る男性によると、平原容疑者の父親はガソリンスタンドを経営していたという。きょうだいの中でも平原容疑者はおとなしかったといい、男性は「事件と結びつかない。しばらく会っていなかった間に、彼に何があったのか」と驚きを隠さない。【成松秋穂、日向米華、池田真由香】
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