時代と共に伝統文化も変わったり失われたりするけれど、お正月気分を盛り上げる「おせち」ははずせない。もっとも自分で作るかは別問題。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京)が実施した「おせちに関する調査(2024年)」によると、自宅でおせちを用意する人は、43.8%と半数を下回っている。
全国の20〜69歳の1100人に12月13〜15日に調査。お正月におせちが「なくても全く気にならない」人も45.8%いて、「あってほしい」という人は3割弱にとどまっている。
「お重などに入った完成品のおせちを購入する」「一部を手作りし、一部を購入する」という人が1割台。購入場所は「普段よく利用するスーパー」が5割を超えて断トツだ。
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近年は洋風や中華などの伝統の和食以外の変わり種のおせちも見かけるようになったが、入っていてほしい食材・料理をたずねると、「栗きんとん」「数の子」「黒豆」「ローストビーフ」「伊達巻」がトップ5で、やはり伝統的なおせちは欠かせないようだ。おせちセットを購入する際の理想価格は、「3000円未満」(34.2%)が最も多く、「3000円〜5000円未満」(18%)と合わせると約5割が5000円未満という結果になった。