前回からの続き。私はカナミ。夫のフユヒコ、小学1年生の息子ヒビキと一緒に暮らしています。私たち家族は年に2回ほど泊まりで遠方の義実家へ行くようにしてきました。けれどフユヒコから提案された次の帰省の予定は、私にとって仕事の繁忙期。帰省はツラいと正直に相談すると、フユヒコは義母に「俺とヒビキの2人で行くから」と連絡してくれました。けれど私には電話の向こうで義母が「はあ!?」と言っていたのが聞こえてしまったのです。
フユヒコはヒビキを連れ、三連休に義実家へ行ってきました。私は車で空港まで迎えに行ったのですが……。ん? なんかフユヒコの荷物、多くない? すると帰宅するなり、フユヒコは次から次へと私にお土産を渡してきたのです。
私は義両親が持たせてくれたというたくさんのお土産に驚きました。「帰省してこない失礼な嫁」って思われていたわけじゃなかった……! それどころか義母は私の体調まで気遣ってくれていたのです。
わが家恒例のイベントだった義実家への帰省を、仕事の繁忙期だからと断った私。きっと義両親は、私に対していい気持ちはしないだろうと想像していました。もしかしたら「今後はもう来なくていい!」なんて怒っているかも……と考えていたのです。
|
|
【第4話】へ続く。
原案・編集部 脚本・motte 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子