ライフアドバンスは12月18日、「住宅購入」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年4月18日〜5月2日、マイホームを購入したことのある310人を対象にインターネットで行われた。
○マイホームを購入した年齢
「住宅購入時の年齢」を聞いたところ、5割以上の人が「30代」で購入したと回答した。
○5割の人が「新築一戸建て」を購入
「購入物件の種類」を聞いたところ、1位は「新築一戸建て(51.9%)」、2位は「中古の分譲マンション(17.4%)」、3位は「新築の分譲マンション(15.8%)」、4位は「中古一戸建て(14.8%)」だった。新築一戸建てが一番人気ではあるが、その他の物件に関しては、あまり票数が変わらなかった
○1位「新築一戸建て」
新築一戸建てを購入した人からは、「庭でバーベキューや家庭菜園、ガーデニングがしたかったことや車を所有しているので駐車場代をゼロにしたかったなどの理由です」(60代/男性/既婚)、「職場からの距離も無理なく通える距離で、部屋数や駐車場の駐車台数にもゆとりがあったから」(40代/男性/独身)、「子供もいるため、一戸建ての方がのびのびと過ごせる印象があり、憧れもあったからです」(40代/女性/既婚)、「比較的子供を育てやすい環境、買い物など生活の利便性の良さなどの立地条件、夫が屋上に日向ぼっこ出来る場所が欲しいとのことでこちらに決めました」(30代/女性/既婚)、「庭付きの一戸建てのマイホームを購入するのが夢だったからです」(40代/男性/既婚)といった購入理由が寄せられた。
多く挙げられていたのが、庭があるという点。バーベキューやガーデニング、子供たちが遊べる、など様々な理由から庭が欲しいと思う人が多いようだ。また、車を持っていると駐車場があるというのも一戸建ての購入をする決め手となっている。
○2位「中古の分譲マンション」
中古の分譲マンションを購入した人からは、「勤務先に近くて交通の便が良く、主要ターミナル駅まで歩ける距離で住みやすそうだったから」(40代/男性/既婚)、「無理なく購入できて駅の近くで生活しやすく売却も可能な物件を探しました」(40代/女性/独身)、「希望の地域でリノベマンションが売りに出され、今まで払っていた家賃と変わりなく毎月のローン返済ができるので決めました」(40代/女性/既婚)、「築浅で駅からも近く、自分たちで買える値段だったから」(30代/女性/既婚)、「子供が通う公立小学校の評判がよかったし、駅からも近くて利便性がよかった」(30代/女性/既婚)といった理由が集まった。
中古分譲マンションのメリットは、価格が抑えられて購入しやすいというところだろう。また、一軒家よりも駅に近いことや利便性が良いことに魅力を感じて購入を決めたという意見も多くみられた。
○3位「新築の分譲マンション」
新築の分譲マンションを購入した人からは、「高層階で眺めがよくこちらが希望するような間取りだったからです」(50代/女性/独身)、「探していたエリアの中で、ちょうど駅チカに新規分譲マンションが建設することになり、エリア・駅チカ・外観など全ての条件が揃ったので決めました」(40代/男性/既婚)、「駅から近く、広さと景色が理想だったため。不要になれば売れる立地のため」(40代/女性/独身)、「マンションに、コンシェルジュやコンビニや中庭があり便利で、公園や学校が近く子育てに良い環境だったから」(40代/女性/既婚)、「一戸建てはメンテナンス等の管理が大変なため、管理会社に任せられるマンションを選択した」(40代/男性/既婚)といった声が寄せられた。
中古分譲マンションと同じで、駅や周辺施設の利便性が多くあげられていた。また、予算に余裕がある場合は、新築マンションで眺望や間取りを自身の希望にあわせて選ぶという意見もあった。
○4位「中古一戸建て」
中古一戸建てを購入した人からは、「将来的に子供は3人欲しいと考えていたので、一人一部屋+夫婦の部屋と親の介護が必要になった際の部屋を合わせて5部屋欲しかった為、5LDKの物件で築年数が浅く買い物に便利な所を理由に選びました」(50代/女性/既婚)、「犬を飼いたいと思っており、マンションの規約などで制限されない戸建てを選びました」(40代/男性/独身)、「庭がほしかったしリノベーションして好きな間取りにできて値段が手頃だったから」(30代/女性/独身)、「安価でローンが組めたのと、立地が良かったのが決めてになった」(20代/女性/既婚)、「駅が近かったのと、無理なくローンを組むために中古を選びました」(30代/女性/既婚)などの理由が集まった。
中古一戸建てを選ぶ人は、部屋数や庭があることを重視し、なおかつ新築よりも価格が安いことから選んでいるようだ。また、中古一戸建ての場合、リノベーションを自身の好きに行うことができる場合がある。マンションと違いペットを飼うことに制限がないため、犬を飼いたいという理由から購入を決めている人もいた。
○物件を探してから購入までに掛かった期間
「物件を探してから購入までにかかった期間」を聞いたところ、1位が「3か月〜6か月(32.6%)」、2位が「1か月〜3か月(26.8%)」、3位が「6か月〜1年(20.3%)」だった。8割近くが1か月〜1年以内に物件を決めており、1年以上かかった人は15.8%と少数となった。また、数は少ないが、中には1か月以内に購入を決めている人もいた。
○住宅購入の際の内見件数1位は、「3件」
「住宅購入の際の内見件数」を聞いたところ、1位が「3件(32.6%)」、2位が「5件(19.7%)」、3位が「10件以上(12.3%)」となった。
2件〜5件程度が一番多いが、なんと3位には10件以上内見をしているとの結果に。一生に一度の大きな買い物ということもあり、慎重に選んでいる人が多いことがわかる。
○9割近くが「住宅を購入してよかった」
住宅を購入した人に「購入してどうでしたか」と聞いたところ、9割近くの人が満足していると回答している。
○「満足」と回答した人の声
「満足」と答えた人からは、「交通機関がとても便利な所なのです。そして買い物をする所も沢山あって兎に角生活をするのにはとても便利な場所なのです」(60代/女性/独身)、「庭が広く、家庭菜園やガーデニングができること、閑静な住宅地にあるので静かで周りは自然が豊富にある環境などの理由です」(60代/男性/既婚)、「悩みましたが、購入した方が今後の為にもいいかなと思いました。賃貸でずっと支払う事を考えると決断して良かったのかなと考えました」(20代/男性/既婚)、「理想的な間取りの住まいが見つかったからです。周辺環境もとてもよく、購入して大正解だったと今でも感じています」(30代/女性/既婚)、「満足している点はキッチン設備やお風呂などにこだわったため、使いやすい点です。また、分譲地のため周りも同じくらいの家族構成だったりして、助け合いできる」(30代/女性/既婚)といった回答が寄せられた。
実際に暮らしてみて、立地がいいことや、設備や間取りが理想通りで使いやすいことから、ほとんどの人が満足しているようだ。また、賃貸と違いローンはあるにしろ家賃を払い続ける必要がないのも、物件を購入するメリットだろう。
○「後悔している」と回答した人の声
「後悔している」と回答した人は11%だった。「もう少し時間をかけて探してもよかったかと思っています。家具の配置が上手くできなくて悩みました」(40代/男性/既婚)、「お風呂が狭く手狭で、収納スペースが少ないところ、また土地が狭くて、増築ができないことや庭がないことが後悔しているところです」(50代/女性/既婚)、「私はマンション派で、旦那は戸建て派で当初から意見が割れていた。やはりマンションの方が良かったなと思う時があるから」(30代/女性/既婚)、「同じマンションに、とてもルールに厳しい中年女性がいます。子供が少し、廊下を走っただけで、細かく注意されますので、エントランスを通る時は、顔を会わせないように、ビクビクしてしまいます」(30代/女性/既婚)、「周りに丁度いい公園が少ない。全体的に収納をもう少し工夫すればよかった。リビングに掃除機などで使いやすいコンセントがない(あるが棚で隠れてしまった)。床材が思ったよりも傷つきやすい。玄関やトイレのライトをセンサー式のものにすればよかった。自転車の出し入れが不便。花壇の位置が中途半端」(30代/女性/既婚)といった声が集まった。
特に多くあった意見が、間取りや収納が思っていたのと違っていたという声だった。また、隣人トラブルや治安の悪さなど、直接物件の問題だけでなく周辺問題もあるようだ。(Yumi's life)