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<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇20日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇男子ショートプログラム(SP)
11年ぶり出場の織田信成(37=大阪スケート倶楽部)がショートプログラム(SP)で84・53点で5位発進した。92・05点で首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)まで7・52点差につけた。
織田は人気曲「マツケンサンバ」を舞い、冒頭の4回転−3回転の連続トーループからジャンプを全て成功。手拍子で後押しされ、得点発表前から涙を流して「家族も見に来ていましたし、本当にたくさんの友達とかみんなが応援してくれていた。何より『37歳で4回転を決めるぞ!』という気持ちで臨んでいたので、それが成功できてうれしかったです」とかみしめた。
08年の全日本選手権で初優勝。10年にはバンクーバーオリンピック(五輪)では7位となった。13年の全日本後に現役を退いたが、22年秋に電撃復帰した。
昨季は全日本の選考会となる西日本選手権を制したものの、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から義務づけられている大会6カ月前までのJADAへ届け出と競技外検査を履行できていなかったため、出場への道が絶たれていた。
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その後は進退を決めかねていたが、今年3月に現役続行を表明。今年は9月の近畿選手権で3位に入り、10月の西日本選手権では合計228・12点で優勝していた。
今大会の前日の練習後には、4人の父親として涙を流す場面もあった。10年に生まれた長男から「試合、頑張って」と送り出されたことを明かし「ここで泣くつもりではなかった」と号泣。「家族も応援してくれてる。精いっぱい頑張りたい」と誓っていた。
最終グループ入りしたフリーは、21日に行われる。
「フリーも同様に4回転ジャンプに挑戦するので、しっかり決めたいのと、若い選手たちのもっともっとレベルの高いグループ。若い子たちのいいところを吸収しつつ、自分もその素晴らしさに負けないように頑張りたいです」
地元の大阪で、さらに大会を盛り上げる。
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