<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇20日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇男子ショートプログラム(SP)
全日本ジュニア王者の中田璃士(りお、16=TOKIOインカラミ)が、自身も驚く2位発進となった。
冒頭の4回転−3回転の連続トーループで2・17点の加点を得ると、ジャンプ全3本を成功。3つのスピンとステップシークエンスも全て最高のレベル4でそろえ、90・31点をマークした。キス・アンド・クライで得点が発表されると「えっ」と驚いた。
92・05点で首位の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)とは、わずか1・74点差。得点は「90(点)に乗るとは思っていなかったので、すごく自信につながりました。頭に『ヤバイ』しか出てこなかった」と振り返った。ジャンプ成功後にはガッツポーズも見せ「フリップが終わった後に5回ぐらいやって、トー降りた後にもう1回やって、演技が終わった後に10回、あいさつした時に10回、キスクラで5回ぐらい。あり得ないぐらいの数は(ガッツポーズを)やりました」と笑わせた。
前戦のジュニアグランプリ(GP)ファイナルでは、日本男子初の2連覇を狙いながらも、フリーでミスが続いて3位。悔し涙を流し、シニアと競演する全日本選手権に向けて「失うものがない。全日本で大爆発したい」とパワーを溜めていた。
|
|
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)には年齢制限で届かないが、世界のジュニアをけん引する1人として、大舞台で活躍したい思いは強い。フリーは21日。16歳が勢いに乗った。
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。