酸いも甘いも噛み分けた孤高のお笑い芸人・東ブクロ(さらば青春の光)のお悩み相談連載「東ブクロの『こわいもんなし』」。
恋のお悩み、仕事のお悩み、日常のふとしたお悩み、そして性のお悩み......まで、東西南北森羅万象、どんな悩みも東ブクロがズバッと解決!!
■「貞操観念は必ずどこかに現れる」
【お悩みNo.41】2年くらい前に友人4人で飲んでいて、そのうちの1人が『相席屋』が楽しいから行こうといい、その場のノリで『相席屋』に初めて行きました。4人でいったので4人の男性グループのいる席に案内され、最初はみんなで話していたのですが、途中から隣の人と話すようになり、いきなり「タバコ吸にいかない?」と言われました。
わたしは喫煙者ではないことを伝えたのですが、その後に彼から耳元で『セックス好きでしょ?』と言われました。みんなで話していた時はたわいない話しかしていなかったので、急に言われて驚きました。
そこで性豪の東ブクロさんに教えていただきたいのですが、東ブクロさんからみてセックスが好きそうな女性は見た目でわかるものなのでしょうか? また、どういった見た目の女性のことを指しますか?【PN:餃子星人・26歳・女性・OL】
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――なぜか男は相席居酒屋が好きです。
その男は相席居酒屋に来る=そういうことが好きな子、という偏見があるんでしょうね。実際、グイグイ来られるとフラっとなってしてまう女の子もおると思います。
「この人は私に興味あるんだ」、そういうふうに見られることで今日はいいかなって思ってしまう女の子もいる。男性にはそんな成功体験があるんでしょう。
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――そういう強引な口説き方をしたことはある?
いや、ないっすね。「セックス好きなんちゃう?」くらいの軽口は言ってもいいけど、肝心なことを言わずに探っていくのが楽しいんやから。
軽い下ネタを投入して、「お、これがいけるんやったらもう少しハードなのを差し込んでみるかな。あ、これも笑ってる。やったらもうすこしエロいネタもいけるかな」って。
――ブクロのチキンレース開幕。
「あ、急に引いたわ」ってこともありますけどね。ただ、そうやって女性との距離は徐々に詰めていくもんやと思うんです。エロいかどうかは見た目では簡単に判断はできないですし、「この子はエロい」と勝手に判断するとミスをします。それこそセクハラだって言われるかもしれない。胸元がバーンと見えるようなセクシーな服を着てても、それを信じてはいけない。
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――目に見えるものを基本的に信じてはいけない。
だけど、「これはいきやすい」という女性の統計はあります。中でも、上から下までバッチリ決めているのに、なぜか靴下だけはキャラクターモノを履いてる子。見えるとこは気にかけも、やっぱりどこかゆるいというか。その子の貞操観念は必ずどこかに現れる。これはもう統計学です。
――統計と言うときにちょっと胸を張ったのがかっこよかったです。
違和感というかギャップですね。それを見抜く力が求められる。
――会話の中でセックスできるかどうか探っていく。
セックスが好きな子でも、自分ができるとは限らないですからね。あとは自分に興味があるかどうか。カラオケに行った時に、自分が歌う時にトイレに行かれたらその子は無理です。
前の人が歌ってるタイミングで行けたはずなのに「こいつの番が来たら行こう」と思ってたってことでしょう。喋っている時にスマホをいじる子もダメやね。でも、そうやってどんどん絞っていったら、1人くらい可能性がある子が見えてくるんです。
――セックスへの近道は確率の高い子を探すこと。
あなたに興味がありますよというサインを逃さんかったら、1合コンで1人は持って帰れるはず。逆に女性のあなたも、いい人をそうやって見極めてほしい。『相席屋』もコンパも一期一会ですから。
■「人生には遠足のような非日常が重要」
【お悩みNo.42】11月から異動が決まりました。今の仕事にやりがいを感じていたので異動がとてもショックです。異動先は休憩もできないくらい忙しく、同期もあまりの忙しさに身体を壊して辞めていったこともあり、今回の異動が1ミリもプラスに考えられません。
東ブクロさんはやりたくないことをしないといけない場面や、仕事でしんどいときはどのように対処していますか。【PN:エリザベス・24歳・女性・会社員】
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――そもそもブクロさんにとって仕事とは?
うーん。実はお金を稼ぐ手段でしかないんですよね。だから、行きたくないなーって仕事もあります。でも、今置かれてる立場だと、誰かに迷惑をかけけてしまう。そうなると行くしかない。
――どんな仕事が嫌なのか。
それは単に拘束時間が長いとか、炎天下のロケとか、そういう物理的なことですね。本当はやりたいことがあるから入ったこの業界なのに、そんな思いが出てくる。毎日同じ時間の電車に乗って通勤するのが嫌でこの世界に入ったはずなのに、大きい括りで見たら「なんや、どんな仕事も同じなんや」って。
――どうしたら気持ちをプラスに持っていける?
仕事として割り切るしかないでしょう。そしたら、異動先でもやりたいことが見つかるはずなんですけどね。どんな仕事でもつらいだけのはずはないと思う。僕だったらセクシー女優さんとからませてもらったり、うまいもん食ってるだけで仕事になんねやって日がある。そういうのはどんな仕事にもあるはずなんですよね。長い目で見てほしい。
――いつかいいことがある。
どうしても仕事がつらいなら、違う方向に目を向けてもいい。好きな人を作って恋愛に身を焦がしたりね。でも、その人と出かけたり、おいしいものを食べるにはお金が必要でしょう。そのためにはやっぱ仕事せなあかんと。そうなったら仕事は楽しいことのためにお金を稼ぐ手段と割り切れるでしょう。趣味を作ってもいいね。
――ブクロさんの生きがいは?
年始にゴルフ旅行にいくんですけど、それが今から楽しみ。ほんまに遠足じゃないですけど、楽しみにしている予定を作るのは、人生を楽しく過ごすコツです。なんで遠足ってあんな楽しみにしてたんやろな。
――大人になってから趣味を探すことが難しいという声もあります。
でも、こうやってここに相談を送ってくれてきたってことは、僕らのことを好きなんやろし、僕たちは常にみなさんが楽しめるコンテンツを出してますから、それを楽しみにしてくれたらうれしいです。遠足みたいな非日常ってのはどこにでも転がっていると思うです。今回これが読まれたことで、元気になってくれたらうれしいね。
●東ブクロ
1985年10月6日生まれ 大阪府茨木市出身
〇2008年に現在の相方である森田哲矢とお笑いコンビ『さらば青春の光』を結成。2017年に本名の東口宜隆から現在の芸名である東ブクロに改名した。芸能界を代表するプレイボーイとしても知られており、スキャンダルも含め多くの浮き名を流してきた。
公式YouTubeチャンネル『さらば青春の光Official Youtube Channel』
取材・文・撮影/キンマサタカ