今週の土曜日は、京都競馬場で阪神カップ(GII・芝1400m)が行われます。
今年の阪神Cは阪神競馬場が改修工事期間となっており、京都競馬場が舞台となります。ここでは19年以降の京都外回りの芝1400mで行われた重賞(計10レース)を対象に傾向を探っていきたいと思います。
データ対象の10レースを見ると、前走で5番人気以内の支持を集めていた馬が8勝2着8回3着4回と良績を残しています。前走で人気を集められるのは近況に優れた点がある証拠と言えますし、調子の良い馬が順当に結果を残していると言えるのかもしれません。
一方、前走で6番人気以下だった馬は2勝2着2回3着6回となっています。馬券に絡んだ馬の内、5頭が前走1200mからの参戦となっていました。前走で1200mのスピード競馬を経験したことで、1400mの重賞の流れにも難なく対応し結果を残していると考えられます。前走で人気がなかったとしても、1400mよりも短い距離のレースを経験している馬には注意が必要になりそうです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走1400m以上で10番人気以下
[0-0-0-17]複勝率0%
該当馬:ウインマーベル、ダノンスコーピオン、トゥラヴェスーラ
(過去の該当馬:19年スワンSグァンチャーレ3番人気5着)
※特に言及のない限り、データは19年以降に京都外回りの芝1400mで重賞(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるウインマーベルが該当しました。
前走で人気薄だった馬も馬券に絡む可能性はありますが、前走が10番人気以下で距離が1400m以上だった馬には好走例がありませんでした。やはり、前走で1400mよりも短い距離を経験していた方が有利になるのかもしれません。
該当馬に挙げたウインマーベルの前走は1600mのマイルCSで10番人気での出走となっていますので、過去の傾向からすると人気に応えるのは難しいのかもしれません。
そのマイルCSでは3着と好走していますが、今回は距離が違いますし前走の結果を鵜呑みにはしづらい印象。また、今回と同じ舞台で行われた昨年のスワンSでは5着と馬券に絡めていませんので、この条件への適性にも不安が残ります。
1400mの重賞を3勝している本馬ですが、勝ち鞍を挙げたのは阪神と東京。京都外回りの芝1400mでは勝てていませんし、人気ほどの信頼は置きづらいのは確かです。ここは本馬の評価を下げることも馬券を的中させる上では重要なことになるかもしれません。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。