名古屋中1自殺、控訴審も棄却 父「一歩進んだ報告をしたかった」

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2024年12月20日 21:35  毎日新聞

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「一歩進んだ報告をしたかった」と無念さを口にする斎藤信太郎さん=名古屋市中区で、2024年12月20日、道下寛子撮影

 名古屋市名東区で2018年に市立中1年の斎藤華子(かこ)さん(当時13歳)が自殺したのは学校がいじめを防ぐ安全配慮義務を怠ったためだとして、両親が市に1540万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決公判で、名古屋高裁は20日、1審・名古屋地裁判決と同様に「いじめを予見できたとはいえない」として原告側の控訴を棄却した。両親は上告する方針。


 吉田彩裁判長は判決理由で「(アンケート調査などから)他生徒との関係などについて特に配慮が必要だった」としたが、「いじめの存在を示唆したものとはいえず、具体的に予見できたとはいえない」と判断した。


 判決後、父信太郎さん(52)は「やっぱりだめだったと報告するしかない。一歩進んだ報告をしたかった。なぜ娘が死ななければならなかったのか。それだけのことを知るために、どれだけやらせるのか。娘をゆっくり眠らせてあげたい」と語った。


 判決を受け、名古屋市の広沢一郎市長は報道陣に対し、「反省すべき点は反省し、生徒が悩むことのない学生生活が送れるようにしたい」と話した。【道下寛子】



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