無所属の状態が続く元イングランド代表MFデレ・アリが20日、自身の公式インスタグラムで今後に向けた意気込みを表明した。
現在28歳のデレ・アリはMKドンズの下部組織出身で、2015年にトッテナムへと完全移籍で加入。1年目から主力に定着すると、2016−17シーズンにはリーグ戦37試合出場18ゴール9アシストをマークしてクラブを2位フィニッシュに導いた。しかし、以降は度重なる負傷や素行不良などが原因で出場機会を失い、2022年1月にエヴァートンへの完全移籍を決断。だが、満足な出場時間を確保できず、2022年8月にはベシクタシュにレンタル移籍を経験し、昨夏にエヴァートン復帰を果たした。
昨シーズン限りでエヴァートンとの契約が満了を迎えたものの、以降もリハビリやコンディション調整のため同クラブの施設を借りながらトレーニングを続けてきたデレ・アリ。昨年7月のインタビューでは自らの壮絶な幼少期などを告白して話題を呼んだ元イングランド代表MFは、セリエAコモへの加入の可能性が16日に報じられた。
去就に注目が集まるなか、デレ・アリは自身の公式インスタグラムを更新。「今週大きく報道されたように、2025年は僕を刺激的な機会のある新たな道へと導くかもしれない」とコモへの加入を示唆している。
また、「その前にエヴァートンのファン、スタッフ、そして選手たちのサポートにどれだけ感謝しているかをはっきりさせておきたい」と謝意を記載。続けて、「試合に出場できるだけのフィットネスを取り戻すため努力するのは、信じられないほどタフな道のりだった。その過程で懸命に働いてくれたエヴァートンのスタッフには感謝してもしきれない」と述べつつ、「残念なことにみんなが望んでいたようにはうまくいかなかったが、僕にとっては新たなページを開くのにちょうどいい時期だと思う。この素晴らしいクラブのみんなに幸運を祈りたい。またすぐに再会できることを願っている」と想いを綴った。