石油・ガス購入拡大へ圧力＝対ＥＵ、関税で脅し―トランプ氏

　【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は２０日、欧州連合（ＥＵ）に対し、米国産の石油や天然ガスの購入を大幅に増やし、米国の対ＥＵ貿易赤字を減らすよう要求した。応じない場合は、ＥＵ産品に関税を課すと脅し、圧力をかけた。トランプ氏は米国の巨額貿易赤字を問題視し、是正する考えを示している。

　トランプ氏は同日、自身のＳＮＳに「石油とガスを大量購入することで、とてつもない米国の（対ＥＵ貿易）赤字を穴埋めすべきだと話した」と投稿した。

　ロイター通信によると、ＥＵは米国からの液化天然ガス（ＬＮＧ）の輸入を拡大し、ロシア産への依存度を下げる方針。ＥＵ報道官は「エネルギーの調達先の多様化を進める」と説明。エネルギー分野を含め、ＥＵと米国の関係強化に向けてトランプ氏と議論する考えを示した。