米を主食にしてきた日本人にとって、稲作の歴史や米がつくってきた文化は“自分史”の一種。大阪歴史博物館(大阪市博物館機構・大阪市)では、12月25日(水)〜2025年2月17日(月)まで、特集展示「稲作民俗事始め―米をつくる技術、米がつくる文化―」を開催する。
鏡餅、お花見、福箕(ふくみ)、稲荷神社など、稲作の文化から派生した風習や信仰は、今も私たちの生活に息づいている。稲作は日本人にとって基本的な生業だったことは、農具の改良や新たな農法の導入など、米作りをめぐる技術革新の歴史からも分かる。
展示では、近年の民俗学研究を振り返りながら、農具を中心とした技術伝承や農耕儀礼、穀霊(こくれい)信仰に関わる資料を紹介し、人びとがどのように稲作に向き合ってきたのかについてたどっていく。観覧料は大人600円、高校生・大学生400円。中学生以下、大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)、障がい者手帳等所持者(介護者1人を含む)は無料。
なお、2025年1月13日(月・祝)・1月25日(土)・2月15日(土)には、学芸員による展示解説(いずれも午後2時から30分程度)も予定している。
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