【高校駅伝】仙台育英・森尻悠翔、5年ぶり男女アベックVへ「楽しんで走れれば見えてくる」

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2024年12月21日 18:23  日刊スポーツ

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レースへ意気込む仙台育英男子の選手たち(撮影・浜本神威)

全国高校駅伝(都大路)が22日、京都市を舞台に幕を開ける。前日の21日には、かたおかアリーナ京都で開会式が行われた。男女ともに宮城県代表として臨む仙台育英は、19年以来5年ぶりの男女アベック優勝を狙う。男子は、森尻悠翔主将(3年)がアンカーを実力で勝ち取った。19年以来の王座奪還へ、仕上がりは上々。あとは号砲を待つのみだ。


優勝校の真後ろで、ふつふつと闘志を燃やしていた。開閉会式で、宮城県代表は男子優勝校の真後ろに座る。昨年もメンバー入りしていた森尻は「去年は目の前に優勝校を見ていた。来年は絶対に優勝校として座ると、ずっと意識して1年間やってきました」。自身は臀部(でんぶ)から股関節にかけての違和感に苦しんで走れなかった分、強い思いで練習を積んできた。


そして、力のある下級生に割って入った。2区に留学生のエリウッド・カヒガ(3年)、7区に森尻が入るが、それ以外の区間は1、2年生で構成。千葉裕司監督が、生徒たちに「力が一緒なら(起用するのは)下級生だ」とも伝えていた中、森尻が2年生たちを押しのけて状態の良さを示した。指揮官は「6区が先頭で来て、秒差をもらえれば、そのままトラック勝負ができると思っている。その6区までにというのが一番難しいんですが、僕にはあまり不安はない」。主将が見せる背中に、期待している。


最後の冬に大役をつかんだ。森尻は「3年目にして、この大きな舞台でアンカーを走らせてもらえる。うれしさ、楽しみが大きいです」。20年以降は4年連続で入賞しているものの、頂点はだんだんと遠のいているが「みんなが当日、楽しんで走れれば優勝は見えてくると思います」と気合十分。勝ち取った大舞台で、優勝のゴールテープを切る。【浜本神威】

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