「逮捕されても命は戻らず」 北九州中学生殺傷1週間、献花絶えず

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2024年12月21日 19:52  毎日新聞

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事件のあったファストフード店の前で手を合わせる女性=北九州市小倉南区で2024年12月21日、山口響撮影

 北九州市小倉南区のファストフード店で14日夜、中学3年の男女2人が殺傷された事件で、現場となった北九州市小倉南区徳力(とくりき)1の「マクドナルド322徳力店」では、発生から1週間となった21日も献花に訪れる人が絶えず、雨の中で静かに手を合わせ、犠牲になった市立中3年の中島咲彩(さあや)さん(15)を悼んだ。


 店の前に花を手向けた小倉南区の会社員男性(37)は「私も中高時代は被害者たちと同じように塾帰りに店に来た。未来のある子がかわいそう」と話し、友人と訪れた中学3年の男子生徒(15)は「悲しいです。僕もよくこの店に勉強しに来ていて、(襲われたのは)自分だったかもしれない」とうつむいた。


 献花台には花や飲み物の他、クリスマスのパッケージの菓子やメッセージカードも供えられた。北九州市小倉北区の60代の女性は「容疑者は逮捕されたが、咲彩さんの命は戻らない。(中島さんと共に刺されて負傷した)男の子のその後も心配だ。親御さんの気持ちを考えると……」と目頭を押さえた。


 中島さんと男子生徒(15)は学習塾などの帰りに立ち寄った店で突然襲われた。2人が小学生の時に通っていた別の塾の女性講師は「2人は小学生の頃から仲が良く、真面目で素直で穏やかで、良い子たちでした。このような事件に巻き込まれて非常に残念です」と唇をかんだ。【山口響、城井謙治】



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