<全国高校駅伝・男子>◇22日◇たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ)
仙台育英(宮城)の男子が2時間2分39秒で3位に輝き、21年以来3年ぶりにメダルをつかんだ。4区(8・0875キロ)の菅野元太(2年)が好走し、第4中継所では一時首位に立つなど、下級生の存在感が光った。
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来年につながるレースだった。1区の近江亮(2年)が他の選手との接触で転倒し、左足の靴ひもがちぎれるアクシデント。区間14位と出遅れたが、2区エリウッド・カヒガ(3年)が5位まで巻き返した。勝負区間に置いた3区鈴木大翔(2年)は同2位。4区菅野も同3位と好走で続き、第4中継所で一時首位に立った。
近江は「前半は完璧で、調子も良かった。転倒で流れが途切れてしまったので、そこが悔しいです」とレース後に涙を流した。しかし「来年こそ1区で流れを作って優勝ができたら」とすぐに先を見据えていた。
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4区で佐久長聖(長野)、大牟田(福岡)などの3年生と競った菅野は「めっちゃ気持ちを感じました。(相手の)呼吸の音を聞いていたんですけど、最初のほうからきつそうにしていたので、下りになったときに突き放せるかなと思った。でも全然ついてきた。執念を感じました」と3年生の大会にかける思いを肌で感じた。来年に向け「大会新記録を狙えるメンバーはそろっていると思う。365日、1日1日をかみしめてやっていきたい」と、同じく頂点しか見ていない。
千葉裕司監督(37)は「収穫はあった。去年は8位で、今の2年生は何があったのか分からないような顔をしていた。でも3位で『悔しいです』と。最後悔しいと感じられるようになったのは成長だと思います」とたたえた。出場7人中5人が下級生。1年後、都大路で借りを返す。【浜本神威】
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