セリエA第17節が22日に行われ、アタランタとエンポリが対戦した。
直近のリーグ戦で10連勝中と波に乗るアタランタ。ここまで16試合で勝ち点「37」を獲得し、ナポリやインテルを抑えて首位を走っている。11連勝を目指す今節はホームに10位エンポリを迎える一戦。ジャンピエロ・ガスペリーニ監督はエデルソンやシャルル・デ・ケテラーレ、アデモラ・ルックマン、マテオ・レテギら主力を順当にスタメンに並べた。
試合の均衡が破れたのは13分。ボックス内右でスローインを受けたリアム・ヘンダーソンがマイナス方向へ折り返したボールを、ロレンツォ・コロンボがダイレクトで蹴り込みエンポリが先制に成功した。ビハインドを負ったアタランタは21分にレテギが負傷交代するアクシデントが発生。24分にはセットプレーからチャンスを作ったものの、デ・ケテラーレのクロスに合わせたセアド・コラシナツのヘディングシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。
それでも34分、アタランタが試合を振り出しに戻す。エデルソンのロングフィードを受けたダヴィデ・ザッパコスタが敵陣内まで持ち込み鋭いクロスを供給すると、これに反応したのはデ・ケテラーレ。ダイビングヘッドをゴール左下隅に突き刺した。45+1分には左に開いたデ・ケテラーレがゴール前にクロスを送り、ニコロ・ザニオーロが頭で落としたボールをルックマンがダイレクトで蹴り込み、逆転に成功した。
1点リードで後半を迎えたアタランタだったが、57分に同点ゴールを献上する。53分のプレーに遡ってVARのオンフィールドレビューが行われると、アルベルト・グラッシに対してベラト・ジムシティがファウルを犯していたとして、エンポリにPKが与えられた。これをセバスティアーノ・エスポージトが冷静に沈め、試合は再びタイスコアに戻った。
その後はアタランタが攻勢を強めるが、なかなかネットを揺らせぬまま試合は終盤を迎える。引き分け濃厚かと思われた86分、右に開いて縦パスを引き出したデ・ケテラーレがそのままカットイン。ボックス手前中央付近から左足を振ると、グラウンダーのシュートがゴール右下隅に吸い込まれ、アタランタが土壇場で勝ち越しに成功する。
試合はこのまま3−2で終了し、11連勝を飾ったアタランタが首位の座をキープした。次節は28日に行われ、アタランタはアウェイでラツィオと、エンポリはホームでジェノアと対戦する。
【スコア】
アタランタ 3−2 エンポリ
【得点者】
0−1 13分 ロレンツォ・コロンボ(エンポリ)
1−1 34分 シャルル・デ・ケテラーレ(アタランタ)
2−1 45+1分 アデモラ・ルックマン(アタランタ)
2−2 57分 セバスティアーノ・エスポージト(PK/エンポリ)
3−2 86分 シャルル・デ・ケテラーレ(アタランタ)