前回からの続き。私(サチコ)は会社役員の夫(トオル・55才)と姑(80才)、次男エイタ(22才)と4人で暮らしています。離れには長男のレイジ家族が住んでおり、孫のマナちゃんは目に入れても痛くないほど愛しい存在です。夫と結婚したのは今から30年以上も前。子宝にも恵まれ、専業主婦としてずっと家族を支えてきました。でも……確かに幸せな日々もあったはずなのに、もう思い出せません。私は何のためにこの家にいるのでしょうか……。
舅が亡くなったとき、私たちはそれまで住んでいた離れから母屋に移ることになりました。夫には「このまま離れにいたい」と伝えたのですが「決定事項だ」と押し切られました。姑と同居をはじめてからは本当に地獄のような日々でした。
私はもともと争いごとが嫌いな性格です。姑にはなにかと実家の母のことを持ち出され、それ以上言い返せずにいました。夫に言っても「俺の大切な親を悪者にするなんて、どれだけ卑怯な人間なんだ」と責められるだけ。離婚もよぎりましたが……。
姑も舅が生きていた頃は嫌味を言うこともありませんでした。それなのに舅が亡くなってからは夫に執着するようになり、私を悪者にしてばかり。何度も離婚が頭をよぎりましたが、実家の母に心配をかけたくなかったため、私は必死で耐えていたのです。
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そんなとき妊娠が分かったのです。子どもが2人になれば、ますます離婚なんて簡単にできないでしょう。私は腹をくくって、子どもたちが成長するまでは絶対に耐えてみせると心に誓ったのでした。
【第4話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子
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