予測できないリスクに備えよう
突然の出費や予期しない出来事は、いつでも誰にでも訪れるものです。特に50代に差し掛かると、将来の「親の介護」や「自分自身の健康」の不安を抱えやすくなるため、これらのリスクに備えておく必要があります。例えば、親の介護に対する備えとしては、親が暮らす自治体を管轄する地域包括支援センターで介護に関する情報を集めておきましょう。地域包括支援センターは、親がまだ要介護認定を申請していなくても介護に関する相談ができます。「いざとなったら?」などは、頭にありますが、忘れがちになる項目です。年内にどこにあるのか、いつやっているのかなどの情報をネットを使って調べておきましょう。来年以降、都合のよいタイミングで実際に訪問して、利用できる介護サービス、その利用方法などを聞いておくと、緊急時や介護が必要になった際に迅速に対応できます。
また、自分自身の健康を守るために、定期的な健康診断や予防医療に取り組むのも大切です。健康維持のために食事や運動習慣を見直すことはもちろん、加入している医療保険や介護保険の見直しをして、予期せぬ医療費の負担を軽減できるようにしておきましょう。このように、50代ならではの不安に対する備えがあれば、「いつ何が起こっても大丈夫」という安心感を持つことができるでしょう。
無駄を省き、使えるお金を増やそう
50代は収入面でのピークを過ぎるため「節約」の重要性を感じる時期です。今までと同じお金の使い方では、後半の人生が先細ってしまうことを認識しましょう。
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その際、浮いたお金は、貯蓄や投資に回し、将来の安心を得るために使いましょう。「無駄遣いを減らして、必要なところにお金を使う」という姿勢が大切です。限られた収入の中で優先順位を付けることで、お金が本当に必要な場所に回り、後悔するような出費が減ります。自然と豊かさや満足感を呼び込むことになります。
豊かな一年を迎えるために
安定した生活を送る基本は「心の余裕」と「計画性」です。備えと節約をしっかりと行い、無駄を省いた暮らしを意識することで、新しい一年を迎える準備は万全です。50代からの生活設計を見直し、来年も安心して過ごせる土台を作りましょう。文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
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