山梨県のお菓子メーカーである桔梗屋が製造・販売している桔梗信玄餅。それがなんと12月11日より、「飲み物」となってコメダ珈琲で提供されています。
独特な外袋で1つ1つ小分けにされた可愛いサイズの桔梗信玄餅も、コメダの手にかかれば重量感あふれるデザートドリンクに大変身。味も見た目も気になりすぎて仕方がなかったので、実際に飲んでみました。
コメダ珈琲と桔梗屋のコラボ商品は「のむ桔梗信玄餅」ともう1つ、「シロノワール桔梗信玄餅」もあります。が、今回は「のむ桔梗信玄餅」(以下、のむ信玄餅)の方だけを注文します。税込900円です。
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ジョッキで届いた「のむ信玄餅」は、上から見下ろす限りは、上品さを感じるビジュアルです。
高く盛られたホイップクリームと、その山肌を流れる淡い色合いの黒蜜。まぶされた黄金色のきな粉の香りは、顔を近づけなくてもはっきり感じます。
が、届いたのがジョッキであることからも分かる通り、視線を側面に転じれば、初見の上品さがあっさりと吹き飛びます。側面から見る「のむ信玄餅」は、見ただけで“重み”を感じるボリュームです。
上に詰まったホイップクリームと、中盤を埋めるきな粉ドリンク、そして底を固めるゼリー。飲み物なのか食べ物なのか分からなくなります。
まずは付属のスプーンでホイップクリームを一口。おお、すごい、桔梗信玄餅の味だ。
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ふんわりした食べ心地のホイップクリームは、本来の甘さに、きなこと黒蜜の味わいが加わって、筆者をあっという間に桔梗信玄餅の世界に引き込みます。
それもそのはず。きな粉も黒蜜も桔梗信玄餅と同じものを使用しているのです。
ホイップクリームを何口かいただいたのち、次はストローを差して本体を飲んでいきます。底のゼリーを吸う必要があるため、ストローは太めの作りです。
ストローの先を少し浮かせて、中盤のきな粉ドリンクを一口。なめらかな口当たりのきな粉ドリンクは甘すぎず、お淑やかな味わい。きな粉の風味もしっかり感じることが出来ます。
次はいよいよ底のゼリーだとストローを深く差し込み、吸いますが……あれ?吸え……ない?
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先ほどまでスルスルと口に流れ込んできたきな粉ドリンクが、ちょろちょろと弱々しくなり、だんだん息苦しくなってきました。ゼリーが全然吸えません。
仕方がないので唇に少し力を込め、デザート用ではない力で、結構本気で吸引。するとゼリーがぬるんっとストローを飛び出し、口に入ってきました。思わず驚いてしまうほどの勢い。
一体何がどうなっているんだとストローを見てみると、なんとかなり上の方までゼリーが詰まっていました。ストローが見事に薄茶色になっています。
改めてジョッキの底を見てみると、います、巨大なゼリーが。ジョッキの外からでもはっきりと感じる存在感。でかい。でかいですよ、このゼリー。
あまりにも大きすぎな感じがしたので、スプーンで底からすくい上げてみると、でっか!怪物のような形・サイズのゼリーがスプーンに引っかかっています。
この手のゼリードリンクで、ここまで大きいゼリーをサルベージしたのは、初めてです。さすがコメダ珈琲といったところでしょうか。容赦がない。
さすがにこれを全部口にいれるのははばかられたので、大部分を振り落として、いただきます。
こんにゃくゼリーを思わせる硬くて弾力のあるゼリーです。「のむ信玄餅」と言いつつ中に入っているのが「餅」ではなく「ゼリー」ということに少し残念さを感じていたのですが、これはこれでいいです。ちょうどいいもっちり感です。
底には巨大なゼリーが待ち構えていることが分かったので、ストローで潰してから飲みます。ゼリーはみなさんが想像しているよりもかなり大きくて固いので、しっかり力を込めて潰すことをおすすめします。
滑らかなきな粉ドリンクと餅風ゼリーが上手く混ざると、「のむ信玄餅」はいよいよ本領を発揮!「桔梗信玄餅」を存分に感じる和の甘さと、もっちりとした喉越しがあわさって、非常に美味しいデザートドリンクになっています。大きめのゼリーが食べ応えたっぷりなので、デザートとしてもしっかり楽しめるのも嬉しいところ。
甘さも控えめなので気を抜くとゴクゴクいけてしまうほどですが、焦って飲むのは禁物。
商品の注意書きにも「一度にたくさん口に入れ、よく噛まずに飲み込んだ場合、喉に詰まる危険性があります、特にお子様は十分にご注意ください」とあります。美味しいからといって勢いよくすすることはせず、少しずつ丁寧に味わって飲むようにした方が良さそうです。
この「のむ信玄餅」、筆者は最初から最後までストローで飲みきってしまったのですが、よくよく考えると容器はジョッキなので、豪快に直接飲むのが正解だったでしょうか……?
ジョッキから直接飲むデザートドリンクなんて見たことがありませんが、コメダ珈琲なら「ゼロではない」と思えてしまうのが恐ろしいところです。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024122402.html
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