部下に責任を押し付けるような人は、上司の風上にも置けない。埼玉県の50代男性は、
「上司の指示通りお客様対応したら、お客様が大激怒」
と打ち明ける。上司には「その対応だとお客様からクレームが出る」と事前に進言したが却下された。このあと怒った客が本社にクレームを入れる事態へと発展した。すると上司は全責任を男性になすりつけてきた。(文:天音琴葉)
「あのとき俺は、こう言ったよな〜。お前責任とれるの?」
上司は商談中の男性に鬼電してきた。
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「5回以上着信あり。大事な商談中でしたので、そのあとで折り電すると大激怒。『なぜすぐ電話しない』と」
しかも上司は事前の男性の進言をなかったことにして責め立てた。
「『あのとき俺は、こう言ったよな〜。何勝手なことしてるの! お前責任とれるの?』と次の商談に向かう電車の中で鬼詰めされ、ひたすら電話を持って謝り続けること1時間」
あまりに怒鳴るため途中下車したそう。上司は「頭に血がのぼると一切、人の話に耳を傾けない」というタイプのようだ。
やむを得ず男性は次の商談先に遅れる旨と謝罪の連絡を入れ、上司対応を優先した。また商談中に鬼電されたらかなわないと思ったからだろう。
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「次の商談重視して鎮火を優先。全力で責任転嫁をしていることは、知りつつも」
と、そのときの心境を振り返った。
結局、この件が原因となり男性は退職した。上司がその上の営業部長に、本社クレームの原因は男性にあるという嘘の報告を入れたことが決め手となった。
「全て録音とっていれば、良かったのですが、それは不可能。証拠がなければ対抗できず、上司の報告が全て事実になる。その時、退職を決意して先日退職致しました」
相当、悔しかったようだ。「因果応報でその上司もいずれ職場にいれなく(なる)と思っています」と男性は結んだ。
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