アイビーSを制したマスカレードボール(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)が、ホープフルステークス(2歳牡牝・GI・芝2000m)で無敗戴冠を狙う。
マスカレードボールは父ドゥラメンテ、母マスクオフ、母の父ディープインパクトの血統。半姉のマスクトディーヴァは昨年のローズSと今年の阪神牝馬Sの勝ち馬。半兄のトゥーフェイスもオープンまで出世している。また、祖母のビハインドザマスクは01年のスワンSなど重賞3勝。一族には07年のヴィクトリアマイルを制したコイウタを筆頭に、サンライズソア、アグネスアークなどの活躍馬が並ぶ。
ここまで2戦2勝。8月新潟の新馬(芝1600m)は1番人気に応えての差し切り。しかし、気性的な難しさをモロに出して、手放しで喜べる内容ではなかった。その点、前走のアイビーSはコーナーでモタれる面を見せたが、直線ではしっかりと脚を使っての完勝。依然として課題は残すものの、着実に成長していることを示す一戦だった。
今秋、これからの活躍が期待されていたさなかのケガにより無念の引退を余儀なくされた半姉マスクトディーヴァの悔しさを晴らすか。今回は右回り、コーナー4つの競馬、2000mなど初物尽くしだが、今後を占う一戦となることは間違いなし。GI昇格後では4年ぶり4頭目となる無敗戴冠を果たし、クラシックに弾みをつけたい。