10月の衆院選の直前、選挙区内の有権者に現金を配ったとして、福島県警は26日、公選法違反容疑で、亀岡偉民前衆院議員(69)=自民=を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたという。認否は明らかになっていない。
送検容疑は、衆院選公示前の10月3〜13日ごろ、自身の選挙区の福島市や二本松市で行われた六つの祭りで、参加した町内会など複数の関係団体に対し、5000〜1万円の現金を渡し、計24万円を寄付した疑い。
捜査関係者によると、現金は亀岡氏本人が、会費などの名目でのし袋に入れて配っていたという。県警は11月中旬、亀岡氏の自宅や事務所を家宅捜索していた。