総選挙後に、にわかに高まった「103万円の壁」撤廃議論、最低時給の引き上げなど、2024年ほど「手取りアップ」が議論、注目された年はなかったのではないだろうか? そうした中、求人サイト「しゅふJOB」を運営するビースタイル メディア(ビースタイルホールディングス・東京)はこのほど、掲載された求人情報の時給データから算出した「平均時給」の11月分を集計した。(※しゅふJOB調べ)
それによると、パート・アルバイトの全国・全職種平均時給は1203円。前月比で5円アップ、前年同月比63円増となった。一方、派遣の全国・全職種平均時給は1399円で前月比8円ダウン、前年同月比では63円アップした。
パート・アルバイトの平均時給は、同条件で比較可能な2020年9月以降で過去最高で、1200円台を超えたのは初めてのこと。職種別では「フード・飲食」「施設・サービス」「医療・看護・介護」等、合計5カテゴリの平均時給が過去最高を記録した。上昇した一因として、いずれのカテゴリも慢性的な人手不足が続いているためと「しゅふJOB」は分析している。
派遣の平均時給は、2024年4月以降で初めて下降に転じたものの、傾向としては横ばいで、職種別では「家事・保育・習い事」「医療・看護・介護」の2カテゴリの平均時給が過去最高を更新した。
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