SHIFFONが、創業者 西村健太によりMBOを実施すると発表した。12月26日付で株式譲渡契約を締結し、同氏が出資して設立した特別目的会社(SPC)によってSHIFFONの親会社であるE ストアーの保有するSHIFFON株式480株を全て取得する予定。
SHIFFONは、リテール事業をはじめとするスポーツライフスタイル事業やスクールサプライ事業、ホールセール事業などを行っており、大人から子どもまでのアパレルおよびランドセル、スキー・スノーボードウェア、スポーツウェアに至るまで幅広いカテゴリーを展開。スキーブランド「フェニックス(phenix)」や「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」のスポーツライン「エンポリオ アルマーニ EA7」のほか、「ディーゼル(DIESEL)」や「ポール&ジョー(PAUL & JOE)」のランドセルの企画、⽣産、販売を行っている。
同社は、2022年8月にE ストアーの連結子会社になったのち、E ストアーによるEC分野のノウハウ導入やDXの推進に取り組み事業基盤の確立を進めてきた。しかし、今後事業成長を加速し、新規株式公開も見据えた事業展開を検討する中で、積極的なM&Aの推進など大胆な施策を実行する上で上場会社を親会社とするグループに所属したままでは、最終的な株主や投資家への影響等も気にしながら慎重な対応をせざるを得ず、迅速かつ柔軟な意思決定に対して制約があると思われることや、株式を用いた資金調達が可能になるなど、資金調達の幅も広がると判断したことにより、MBOという決断に至ったという。
今後は、既存のEC事業の強化をはじめ、各業界に横断的に参入する多角的な新規ビジネスの加速および既存事業の拡大を図るほか、M&A戦略を積極的に推進し、国内外におけるさらなる事業拡大を目指す。このほか、独立企業としての柔軟な資金調達手段を活用し、長期的な成長基盤を確立していくという。
なお、MBOの実行日は、2025年3月1日を予定している。