名古屋グランパスは26日、サガン鳥栖に期限付き移籍中のMF久保藤次郎が、2025シーズンより柏レイソルへと完全移籍することを発表した。
1999年4月5日生まれの久保は現在25歳。藤枝MYFCでプロキャリアを始めた後、2023年夏に名古屋グランパスに加入。グランパスみよしFC(中学生年代の選抜チーム)出身者として、トップチームに所属した初めての選手となると、持ち味の推進力ですぐさま存在感を発揮した。極め付きは、ルヴァンカップ・準々決勝1stレグの鹿島アントラーズ戦で決めた後半アディショナルタイムの劇的同点弾だ。左サイドから果敢に仕掛け、カットインからの右足でニアサイドを射抜いていた。
ただ今シーズンは、公式戦17試合に出場こそしているものの、ベンチスタートが増えるなど、プレータイムは限定的となり、今夏にサガン鳥栖へとレンタル移籍。ここでは、新天地デビューとなった第27節北海道コンサドーレ札幌戦でいきなりゴールを決めるなど、リーグ戦7試合に出場し2得点を記録していた。
まず久保は、憧憬のクラブである名古屋グランパス退団に伴い、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「グランパスファミリーの皆さん、2024シーズンも応援ありがとうございました。そして、ルヴァンカップ優勝おめでとうございます! 柏レイソルに移籍することになりました。グランパスでプレーする機会をいただきとても感謝しています。わずか1年でのお別れとなってしまいましたが、この1年間グランパスのエンブレムをつけてプレーすることができ、とても幸せでした!」
「自分が子どものころ、グランパスの選手から多くの夢や元気をもらいました。自分も同じようにできていたかは分かりませんが、1人でもそう感じてくれる方や子どもたちがいれば幸いです。グランパスみよしFC出身として初のトップチーム選手になれたことは自分にとって何よりの誇りです! ユニフォームは変わりますが、また豊田スタジアムでプレー出来る日を楽しみに日々努力を続けていきます! 監督をはじめコーチングスタッフ、チームメイト、フロントスタッフの皆さま、スポンサーの皆さま、ファミリーの皆さま、グランパスに関わる全ての皆さま、1年間本当にありがとうございました!」
また久保は、約4カ月間プレーしたサガン鳥栖に対しても、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「サガン鳥栖に関わる全ての皆様、わずか4ヶ月という短い間でしたがありがとうございました。夏にサガン鳥栖を残留させる思いで移籍しましたが、力になれずすごく悔しいですし申し訳ありません。ただ、夏に移籍してきて本当に良かったと思っています。わずか4ヶ月でしたが、サッカーでも多く学ぶことがありましたし、素晴らしい監督、コーチ、チームメイトに出会い新しい刺激をもらうこともできました。この経験は今後の自分のサッカー人生においてとても重要になることは間違いないと思います。サガン鳥栖の皆様のところに、自分の活躍が届くようにこれからも頑張っていきます!」
そして、柏レイソルに完全移籍加入する久保は、クラブ公式サイトにてコメントを残してる。
「柏レイソルの皆さま、はじめまして、久保藤次郎です。柏レイソルで新しい挑戦ができることにとてもワクワクしています。自分の持っているもの全てを出し、チームに貢献できるよう頑張ります! よろしくお願いします」