古舘春一原作による劇場版アニメ「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の展覧会「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』展」の内覧会と会見が、本日12月26日に東京・松屋銀座で開催された。
【大きな画像をもっと見る】明日12月27日から2025年1月22日まで松屋銀座で開催される「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』展」は、映画の原画や資料、フォトスポット、映像などを展示するイベント。春高3回戦の烏野高校と音駒高校の試合、通称“ゴミ捨て場の決戦”を描いた「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の熱戦を体感できる展示内容となっている。
まず会場エントランスでは、日向翔陽と孤爪研磨の出会いの場所を再現。烏野と音駒、それぞれを象徴するカラスと猫が、来場者を迎え入れる。続いて映画のキービジュアルと烏野・音駒のユニフォームの展示を抜けると、選手紹介エリアに突入。両選手の等身大に近いパネルが、バレーコートの中で躍動感たっぷりに広がる。またコートの前には両チームの応援席が再現され、大きなのぼりとともに太鼓や拡声器なども設置された。
原画は第1セット、第2セット、第3セットとストーリー展開に合わせて展示。「日向と研磨」「研磨と黒尾」といったキャラクター同士の関係性にフィーチャーしたコーナーも設けられた。また大きな鳥かごに囲まれた劇中のシーンを思わせる展示や、幼い頃の研磨の部屋を再現した展示も用意。さらに映像展示エリアでは、「ゴミ捨て場の決戦」屈指の名シーンをシアターの大きな画面で楽しめる。
会見には日向翔陽役の村瀬歩と、「ハイキュー!!」シリーズのファンとしても知られるプロバレーボール選手・柳田将洋が登場。改めて「ゴミ捨て場の決戦」を振り返った村瀬は「この映画は85分という実際の試合とほぼ同じ時間で構成されてます。TVアニメは通常22分なので4本分になるんですが、アフレコはそれを12時間かけて録りました」とアフレコを振り返り、選手たちが感じている疲労を体感したようだったと語る。また柳田選手は「(『ハイキュー!!』のことを)話続けたら止まらないと思う」と述べながら、「僕は高校バレーやっていて春高にも出場しているんですけど、その世界観を再現してる」と映画を絶賛。実際に春高で優勝経験のある柳田は「僕も3回戦は山場の試合だったので、同じような気持ちにもなりました」と続けた。
また展示の感想を問われると、村瀬は「改めて原画1枚1枚のエネルギーが伝わってきて、もう一度映画を観たいなと思いました」と話す。「必ず来たほうがいい」と太鼓判を押した柳田選手は、「僕はプレイヤーですので、選手目線で見る側面が多くて。最後のラリーは、研磨選手がドリブルして終わるんですが、あの目線は、僕にとっては当たり前に見てる風景なんだけど、アニメで観ることはなかった」と、改めて映画を思い返す展示内容だったと語った。
さらに「ハイキュー!!」から影響を受けたことを質問された柳田選手は、ボールをつなぐ大切さを改めて学んだと述べる。「チームスポーツでボールを落とさないというのは本当に難しくて、バレーは人との信頼関係がないとボールが落ちてしまうスポーツ。僕がつらいときは、そこをリアルに描いている『ハイキュー!!』を読み返します」と、プロバレーボール選手としても学ぶところの多い作品だと語った。
これから展覧会を観に来るファンに向け、村瀬は「セットも映像もこだわっているので、ぜひ現地に足を運んで体験してもらえたら」とアピール。柳田選手は「アニメーションとして、動いている部分だけではなく、細かいところまで自分の目で見ることができてうれしい。まるで自分のプレイが解剖されているような気持ちにもなったので、ファンとしてもプレイヤーとしても楽しめる場所になってる」と、バレー選手ならではの見どころを語った。最後は村瀬と柳田選手がお気に入りのグッズを手にフォトセッションを行い、イベントを締めくくった。「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』展」は東京での開催後、石川・香林坊大和、大阪・阪急うめだ本店など全国を巡回する。
■ 「『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』展」
期間:2024年12月27日(金)〜2025年1月22日(水)
会場:東京都 松屋銀座8階イベントスクエア
(c)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会