年末年始「スーパーのお得な買い物術」“一番狙い目な日”を現役店長が指南!

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2024年12月27日 06:10  web女性自身

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「今年は夏の猛暑、秋の雨不足の影響で野菜の作柄が悪く、今も高値が続いています。そのうえ、正月前にはさらに10〜20%の値上げがあります」



そう話すのはスーパーマルサン越谷花田店の店長、八木栄樹さん。



現在、キャベツは平年比で約3倍、正月に欠かせない大根や白菜は約2倍とすでに“暴騰”状態(12月17日、農林水産省のデータより)だがーー。



「今、平年並みの価格なのはじゃがいもに玉ねぎ、れんこんくらいです。ただれんこんは正月食材ですから、正月前にはぐっと上がります」



東京都足立区にある、スーパーさんようの社長、新妻洋三さんも野菜の高騰ぶりをそう語る。肉や魚はどうだろう。



「全体的に高値です。ブリが豊漁という報道もありますが、価格的には平年並みです。安いものは見当たりません」(新妻社長)



肉や魚は輸入品も多く、燃料費の高騰、人件費の高騰、円安のトリプルパンチに加え、今年はドライバーが不足する“2024年問題”の影響も大きい。価格は上がるいっぽうだという。



■おせちの材料は早めに買うのが吉



「おせち商品やかまぼこなどは、当店では例年並みの価格で並べるつもりです。ただそれは、スーパーや業者が利益を削ってのこと。本当に厳しい正月商戦になりそうです」(八木店長)



家計はすでに火の車という人も多いだろう。そこで今回は、年末年始、少しでもお得に、また損をせずに買い物をする方法を2人の現役店長に特別に教えてもらった。



まずは年末年始の行事に向けての情報だ。スーパーは、クリスマスが終わった途端、正月モードに切り替わる。かまぼこやおせち品が冷蔵品の棚を占拠し、八つ頭や金時にんじんといった、この時季にしかお目にかからない野菜が勢ぞろい。



「今年は里芋や八つ頭が不作で、品薄状態です。『もう少し安くなるだろう』と安値を待っていると、販売終了になる可能性も。毎年食べていて絶対に欲しいものは、27日までに買っておくと安心でしょう」(新妻社長)



おせち商品では、昆布が不漁のために「昆布巻き」が、魚の価格高騰により「佃煮(田作り)」が、例年より割高で入荷量も少ないという。



「記憶にある“去年の価格”と比べると、今年は全部高値で何も買えなくなります。入荷量の少ない昆布巻きや佃煮なども、欲しい人はお早めに」(八木店長)



日持ちする根菜類や塩漬けの数の子、エビやカニなどの冷凍品、冷凍できる野菜など、長期保存が可能なものは、早めの特売を見逃さずにゲットしよう。



そんななか、2人の店長が口をそろえて狙い目だと話す日がある。ズバリ「12月30日」だ。



「今年は働き方改革もあって『1月3日まで休業』など、正月休みを長くするスーパーが多いです」(八木店長)



休みに入る前に「生鮮食品の在庫を売り切りたい」というスーパーの裏事情があるのだ。



「売れ残ったら困る葉物野菜の売り尽くしは、大みそかではなく30日の朝から始めます。多めに残っていたら、半額やそれ以下に値下げすることもありますよ。30日の午後になると、『小松菜は売り切れ』など欠品が増えていきますから、午前中に買うのがおすすめです」(新妻社長)



セール情報はチラシをチェックすればいいのだろうか。



「年末最後の売り尽くしは、店頭の売れ行きを見て決めるので、チラシに載らないものもあります。30日は残りわずかな商品の安売りも多いので、開店直後が狙い目です」(八木店長)



肉や魚の買い方にも、コツがあるという。



「鮮度が大切なので、消費期限が2〜3日ある肉類は30日に、魚は31日に買うのがいいでしょう。種類豊富ななかから選びたいなら、午前中が◎です」(八木店長)



さらなる“たたき売り”を狙いたい場合は31日に。



「種類や銘柄にこだわらない、とにかく激安商品が欲しいというなら、野菜は31日朝から、かまぼこ類は31日午後、魚は31日夕方4時ごろから“売り切れごめん”のタイムセールを狙う手もあります」(新妻社長)





■年明け8日までは生鮮品の高値が続く



では、正月明けの食品価格はどうなのだろうか。



「卸売市場の初売りは1月5日が一般的ですが、一部の大型スーパー向けに1月2日から開く市場もあります。ですが、扱う商品は大型スーパーからの注文品だけ。農家も市場も正月に働くのですから、当然正月価格です。そのため、正月早々のスーパーには高い商品ばかり並びます」(新妻社長)



1月に入り1週間ほどは注意が必要だと新妻社長は言う。



「初売りの5日は商品の数・量ともに多いのですが、6〜7日はいったん減る傾向があります。1月7日あたりまでは例年、品薄で高値になりがちです」(新妻社長)



スーパーが日常を取り戻すのは、1月7日の七草がゆが終わった後と覚えておこう。 正月三が日だけを念頭に食材を調達していると、新年の割高商品を買う羽目になる。7日あたりまでのおおまかなメニューを決め、年内に食材を確保しておくとよいだろう。



「肉類だけでなく、野菜も冷凍できるものがたくさんあります。せっかく買ったのに、傷んで捨ててしまうのがいちばんもったいない。保存方法を工夫してください」(八木店長)



こうした裏事情を知っておくと、できるだけ安いタイミングで食材を購入することができる。



“食品の買い物&活用術”をこの機会に身につけて、年末年始をお得に生き抜こう!



■【一覧あり】「売り切れ」の可能性があり!早めに買った方がよいおせち食材リスト

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