職場の悪い内情を知ってしまったら働き続けるのが辛くなるだろう。埼玉県の50代前半の女性は、退職済みの「個人経営の福祉事業所」での体験を語ってくれた。
「未払いで電気、ASKULが止まった。電気が止まったのは一年勤めていて二回」
オフィス用品配達のアスクルが止まるのはともかく、電気が年に2回も止まるのは衝撃だ。(文:長田コウ)
「高級車買うお金があるなら、会社に役員借入金とかして欲しい」
女性はそんな会社で思いがけないものを見てしまった。職場は放課後デイサービスのため、子どもたちの名前が記載されたプリントがあった。処理する際は、個人情報を守るために定期的にシュレッダー作業をするそう。シュレッダーに通す前に「ホチキス止めされた書類がないか」目を通すが、その作業中に衝撃の事実を知った。
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「税金の未払いがあったらしく『差し押さえ』の通知が混じっていた。(通知が来てから支払ったらしく、差し押さえにはなりませんでした)」
これだけではなかった。
「社長名義での、海外の高級車(VOLVO)の納品書・見積もり(600万ちょっと)が混じっていた。高級車買うお金があるなら、会社に役員借入金とかして欲しいと思いました」
役員借入金とは、会社の役員の個人資金を法人に対して貸し付けるお金のこと。それほど会社の資金がひっ迫していたのだ。
他には、社会保険も滞納していたようで、市役所に支払いしに行く職員は、こう本音をこぼしていたそう。
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「恥ずかしい」
「社員から天引きしてるのに払わないなんて」
女性が退職した理由には、この件も大きな割合を占めていることだろう。
「福祉は税金(助成金)で成り立っていますがここまで資金繰りというか経理・経営がずさんな会社は初めてでした」
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