「楽しいが、楽なイベントではない」――“コミケ初心者”に公式がアドバイス　電波状況への注意喚起も

　「楽しいイベントではあるが、決して楽なイベントではない」――コミックマーケット準備会は12月26日、29〜30日に開催される同人誌即売会「コミックマーケット105」（東京ビッグサイト）で、初めて参加する人に対し、注意すべきポイントを公式X（@comiketofficial）に投稿した。人混みや電波障害など、コミケで起きるトラブルへの対応策を紹介している。

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　準備会は「コミケットは、巨大でとても混雑しているイベント」と説明。冬の開催ということもあり、十分な防寒対策と感染症対策をするよう注意する他、体調が良くないときは無理せずに、参加を取りやめるなどしてほしいとしている。

　参加する際には、事前に諸注意のPDFをダウンロードするなどして“予習”することを勧めている。当日は公共交通機関で移動し、「徹夜・深夜来場は絶対にやめて」と注意を呼び掛けている。

　多くの人が参加するため、駅の改札や入場待機、トイレ、近隣のATMやコンビニなどでは行列が発生する他、電波状況が悪くなり、電話やネットがつながらなくなることもある。「場内アナウンスでの呼び出しは原則しない」として、複数人で参加する場合、事前に待ち合わせ場所を決めておくことを推奨している。

　準備会は「コミケットは至れり尽くせりのテーマパークではない。人の多さ、混雑故に、参加者の皆さんにお願いしていることもたくさんある」と説明。周囲に迷惑を掛けることなどがないよう、節度を守って楽しんでほしいとしている。

　なお、例年の冬のコミケでは、会期が31日に重なるが、24年の開催は29〜30日となっている。日付ごとにサークルのジャンルも異なるため、参加する日を間違えないよう注意喚起している。

　準備会は最後に「オタクの道は『ニワカ笑うな来た道だ、古参嫌うな行く道だ』」と投稿。“コミケベテラン勢”に対しては「初心者を優しく導いてほしい」と配慮を呼び掛けた。

　コミックマーケットは1975年に開始。例年夏と冬の2回開催され、非常に多くの参加者が集うことで知られている。準備会によると、8月に開催された直近の「コミックマーケット104」では、2日間で約26万人が来場し、同人誌を頒布するサークル数は約2万4000に及んだ。