福岡の修猷館(しゅうゆうかん)に所属する姉妹が、聖地花園を盛り上げた。 全国高校ラグビーの開会式の後にU18女子の試合が行われ、所属によって分けられた東軍と西軍が対戦。西軍が21−12で勝利した。
西軍は前半8分、大内田葉月(修猷館3年)から受けたCTB大内田彩月(さつき、修猷館1年)が先制トライ。ターンオーバーでボールを持った姉葉月が「ここはチャンスだなと思った」というタイミングで、妹彩月から「放って」の声が届いた。息の合った姉妹の崩しで、先制トライを決めた。
5人きょうだいの4番目と5番目。葉月によると「お母さん以外はみんなラグビーをやってます(笑い)」。大学までラグビーを続けた父研宙(けんおき)さんのもとで、長女優月(山口大6年)、次女夏月(日体大4年)、長男陽冬(あきと、筑波大3年)と、この日出場した2人がプレーしてきた。両親ともに医師で、文武両道の一家でもある。優月と陽冬は医学部に通い、葉月とともに偏差値70を超える進学校に通う彩月も「医進クラスに行く予定です」と将来は同じ道を目指す。
家では一緒に試合映像を見ることも多く、自然と話題も増える。葉月が「みんな負けず嫌いだから、けんかしながらやっていた(笑い)」と振り返る公園での練習も技術力につながり、花園での活躍にも。
大内田家の末っ子2人は、今後も姉や兄の姿を追ってラグビーを続ける。この一家の活躍は、今後も注目を集めていくことになりそうだ。【永田淳】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。