愛くるしい姿で大人気の“モルカー”。ストップモーションアニメでお馴染みのモルカーたちが、今度はCGアニメーションになって大暴れ! モルカーたちの奮闘を描く映画『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』が公開中だ。
モルカーの生みの親で本作では原案・総監修を務める映像作家の見里朝希さんは「モルカーの世界観はそのままに、よりパワーアップした」、本作の監督を務めたまんきゅうさんは「世界観は変えず、さらにモルカーの可能性を広げられる作品にしたい」と、それぞれの視点で作品への想いを語る。
さらに本作が長編アニメ初出演となる相葉雅紀さんが、「メニメニアイズカンパニー」のCEO役で出演。音響監督との熱いやり取りを「バトルでした!」と、茶目っ気たっぷりに振り返る。
相葉さん、見里さん、まんきゅうさんに、モルカー愛&意外な制作秘話をたっぷり語ってもらった。
[取材・文・撮影=双海しお]
■相葉雅紀の思い付きがCEOのセリフに!
――『PUI PUI モルカー』の生みの親であり、今作では原案・総監修を務める見里さんは、どういった思いでモルカーをCGアニメ化にしようと思ったのでしょうか。
見里 CGアニメーションでモルカーのカーアクションを見てみたい、ぜひ挑戦してほしいな、という思いがありました。
というのも、コマ撮りアニメーションは1秒のシーンを作るのに、24枚の写真を撮る必要がある。人形を動かした写真を撮って、さらにカメラワークをやりたいと思ったら、カメラも一緒に動かしながら撮って、それを24コマ分やらなくてはならないんですね。そこはどうしても、コマ撮りアニメーションならではの限界というものがあるなと感じていて。
その点、CGだとカメラワークに関しては自由度が高くなるんじゃないかなと。それに、もともとモルカーには映画パロディネタとかも入れていて、映画への憧れもありました。なので、せっかくならモンスターズエッグさん(CGアニメーションスタジオ)にゴリゴリにカメラを動かしたカーアクションを作っていただきたいとお願いしました。
――まんきゅうさんは監督として、相葉さんは声優として本作に携わっていますが、もともと『PUI PUI モルカー』にどんな印象をお持ちでしたか。
まんきゅう 放映が始まった2021年当初、「なんかすごい作品があるぞ」と周りの同業者たちもざわざわしていて(笑)。拝見してみたら、いやぁおもしろかったですね。一見するとかわいいんですが、世界観がしっかり作り込まれている。人間たちの浅はかな感じとか、社会テーマみたいなものも感じて。
純粋に作品もおもしろかったのですが、クリエイター側の立場としてはどちらかというと「すごい才能が現れたな」と。見里さんに対して衝撃を受けたことを今でも覚えています。
相葉 「これは子供たちに向けているけど、それを通り越した何かがある」というのを、僕は見てすぐ感じました(笑)。なんだかハッとさせられましたね。(テーマやストーリーに)深さがあるので、子供たちはどこまで感じ取るのかなというのも思いましたし、一緒に見ている大人がどう感じて、何に気付くのかなと。そういう深さを秘めているのが印象的でした。
――そこから実際に作品に参加したことで、印象が変わった部分や、モルカーに対して新たな発見はありましたか?
まんきゅう 逆に、印象を変えちゃいけないという共通認識として、スタッフの皆さんと作っていました。見里さんの作った世界観をそのままCGで再現しようというのが作品のスタートだったので、コマ撮りアニメをいかにCGで再現できるのかということに全集中しました。世界観を変えちゃいけない、プラス、さらにモルカーの世界観が広がって可能性が感じられるような作品にしたいなと思って作りました。
――相葉さんは声優としてモルカーの世界に入ってみていかがでしたか。
相葉 あの世界に入らせていただけてとてもうれしかったです。本当に細かいところで笑かしてくるんですよね。モルカー皆でロープを引っ張っているシーンなのに、一番後ろには実写の子がいたり(笑)。「ん?」と引っかかるところがたくさんあってエンタメ性があるし、シュールな世界観に「こうやってパンチを加えているんだ」という技術の高さにも感動しました。
まんきゅう (相葉さんが演じたCEO役のセリフの)「ポチっとな」がすごくおもしろい。
相葉 あれはまんきゅうさんが「ちょっと言ってみようか」って、いろいろなバージョンやりましたね(笑)。
まんきゅう 「ポチっとな」はテストレコーディングで相葉さんがやられていておもしろかったので、「採用しましょう」と。あんなに力強い「ポチっとな」は初めて聞きました。
――テストでの「ポチっとな」は、相葉さんの思いつきだったのでしょうか。
相葉 そうですね。小沼さん(音響監督の小沼則義さん)との掛け合いの延長線的な感じで、小沼さんに対してちょっとしたボケのつもりで言ったことを、まんきゅうさんが拾ってくださって。
――映画館で見る際は「ポチっとな」にも注目ですね。先ほど監督はモルカーの世界観を大切にすることを第一に制作されたとお話しされていました。見里さんは、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
見里 当初は、CGアニメ化、しかも人間が初めて喋るということで、新しい挑戦だし、どういう絵になるのか想像つかないところがあったんですよね。ただ、同じ頃にモンスターズエッグさんが、『PUI PUI モルカー』× 映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』スペシャルコラボ動画を制作されていて。モルカーがトランスフォームする映像が感銘を受けるくらいすごくよくて。これだったらいい映画になるんじゃないかという予感はありました。
モンスターズエッグさんは、過去にモルカーのアプリゲームのモデリングもされていて、モルカー独特の動きに対する解像度の高さを感じていたので、今作に関しても想像はつかないものの安心感はありました。
いざ完成した作品を見てみると、新しい試みはありましたが、世界観としてはこれまでのモルカーだと感じられましたし、人間のセリフも必要に応じて入っているので自然と見ることができました。セリフありの長編CGアニメーションというかたちですが、1つの表現として素晴らしい作品になったなと感じました。
■アフレコ現場はバトル!? 熱いCEOが生まれたワケ
――AIモルカーがキーワードとなる本作。このストーリーができるまでの経緯や、AIモルカーを登場させることにした背景を教えてください。
見里 モルカーは、「車がモルモットになったらどうなるのか?」というところから実験的に作ったコンテンツで。渋滞はイライラするけど、それがモルモットのお尻だったら癒やされるし、車への印象が変わるのではないか、という実験をしてみたかった気持ちがありました。モルカーは生き物である以上、人間が手に負えないときも当然ある。お昼寝しちゃったり、ご飯を食べてうんちをしちゃったり(笑)。
それに対して、人間の思い通りに操縦できるAI自動車が登場したら、果たしてモルカーたちはどうなるのか?というテーマをやれたらすごくおもしろいなと思って。企画の最初の段階で、まんきゅうさんとお互いにアイデアを出し合ったのですが、その時点でAIモルカーというワードはすでに上がっていましたね。
まんきゅう アニメーションチームでもいくつかアイデアを出そうということで、『チャーリーズ・エンジェル』とか『ミッション・インポッシブル』なんかをモチーフにした案もあったんです。でも、正直自分の中でもAIモルカー一択だなと思っていて。そうしたら、見里さんもAIモルカーの案を持ってらっしゃって、「じゃあもうこれしかない」と。
ただ、懸念点としては公開時にAIというテーマが社会問題として、どの程度浸透しているのかだけは読めなくて。そこは今の時代の流れ的にちょっとラッキーでした(笑)。
――相葉さんは今回のストーリーにどんな印象を抱きましたか?
相葉 どんなに便利なものも、人間がどう使いこなすか、付き合っていくかが大事なんだなということは、すごく考えさせられましたね。ただ闇雲に突き詰めて便利にしていっても、時にはその便利さについて立ち止まって考える寄り道も必要だと思うし。そういう点でも考えさせられる部分が多いストーリーでした。
それでいて、モルカーたちが宇宙に行ったり、竜宮城に行ったり。壮大な大冒険を繰り広げるので、子ども心もくすぐられましたし、すごくストーリー性の高い作品だなと思いました。
――相葉さんは長編アニメーション映画の声優は今回が初挑戦となります。CEO役としてレコーディングの際に準備したことや、レコーディング時の印象的なエピソードを教えてください。
相葉 僕が演じたCEOはすごくまっすぐな人で、「これがいい」と思ったらそこを突き詰めていく一直線タイプなんだっていうことを念頭に置きながら、レコーディングに臨みました。
――そういった人物像はどう作り上げたのでしょう? 収録現場で、まんきゅう監督や音響監督の小沼さんからのディレクションなどもあったのでしょうか。
相葉 今回の役は、大きく分けると2通りの演じ方がありそうだなと思っていて。先ほど述べたような、自分の信念やいいと思ったものを突き詰めていく路線と、もっとビジネスの方向に走っていく路線と。そこは、音響監督の小沼さんとやり取りをしていく中で、まっすぐに走っていくCEO像に引っ張ってもらったので、「わかりました、そっちでいきます!」と演じました。
――監督からディレクションされた部分もあったのでしょうか。
まんきゅう 基本は小沼さんにお任せしていました。相葉くんと小沼さんは顔を突き合わせるような距離感でやってましたよね。
相葉 もうバトルでした(笑)。
一同 (笑)。
まんきゅう それは多分、お芝居的な演出だけでなく、アニメ的な演出もあったと思うんですよね。やっぱりアニメーションのお芝居は舞台やドラマとは違う部分があって。表情や身体のお芝居ができない分、キャラクターを通してお芝居を伝えなきゃいけない。そのうえで、キャラクターを近くに感じられるようにしないといけないというところで、小沼さんが汗びっしょりかきながら、相葉さんにレクチャーされていたんじゃないかなと。
見里 しかも、人間っていってもジオラマ人形でしたしね。
相葉 そうなんですよ(笑)。表情がないので、よりハードでしたね。
まんきゅう 普通のアニメより難しさがあるだろうなと思っていました。
――相葉さんのお芝居は見里さんから見ていかがでしたか。
見里 脚本の印象では、わりと落ち着いたキャラクターなのかなと思っていたんですが、相葉さんがすごく力強く演じていて。それは、ジオラマ人形で表情がない分、よりオーバーに演じなければいけないという部分もあったんだと思うのですが、その狂気を感じるほどの熱意が、むしろ世界観にしっくりきていて、すごくよかったなと思いました。
――相葉さんは今年はTVアニメや朗読劇と声優としての活躍が続いています。声での芝居のおもしろさ、難しさはどんなところに感じていますか。
相葉 難しさもたくさん感じていますが、それよりも声優さんのすごさをより感じていますね。神業的なことをやってらっしゃるんだなと。とくに今作でも共演している大塚明夫さんとは、朗読劇も一緒にやらせてもらったのですが、その声の表現力に驚きました。声優さんは、キャラクターの性格やそのときの感情などさまざまなものをその声ひとつで見せなくてはならない、ものすごい表現力を求められる世界だなとあらためて感じました。
――見里さんとまんきゅう監督は、相葉さんとお仕事をしてみてどんなことを思いましたか?
見里 モルカーって近所のアパートで少人数で作ったコマ撮りアニメーションだったので、そういった作品でまさか相葉くんに演じていただけるとは……。
本当に、それほどに作品が成長したんだなと、まずすごく感動しました。以前から、『嗚呼!! みんなの動物園』もよく見ていたし、そこでの相葉くんの活躍も拝見していたので、動物との繋がり的な部分でも相葉くんが入ってくれたのはうれしかったです。
相葉 確かに!
まんきゅう それは今気付きました(笑)。
見里 最初、相葉くんに出演をオファーするという話を聞いたとき、「絶対無理でしょ」と。
まんきゅう 皆思ってました。
見里 なので、前向きに考えていただいているとお話を聞いたときは「マジか!」となったのを覚えています。
相葉 いやいや……(笑)。でもそう言っていただけてうれしいですね。
――相葉さんは本作への出演のお話を聞いたときはいかがでしたか?
相葉 びっくりしました。これまでやってきていないことに挑戦するって、どうなるかわからないし、作品に傷をつけることもしたくないので、相当な覚悟を持たないといけない。
いろいろ考えましたが、後悔もしたくなかったので、全力でやらせていただくという選択をしました。
――まんきゅう監督から相葉さんへはどんな印象を抱きました?
まんきゅう 今のお話を聞いても「相葉さんでよかったぁ」って本当に思っているところです。俳優さんのお芝居ってどういう感じでくるのか、現場でやってみるまでわからない部分がある。実際、テストのお芝居を聞かせていただいたときに、裏で皆で「やったね、これはいけるぞ!」と手応えを感じて。あの瞬間はすごくうれしかったですね。
■3人の推しモルカーはどの子?
――細かくクスッと笑える仕掛けもたくさんある作品ですが、皆さんがぜひ映画館で注目してほしいシーンや、お気に入りのシーンはどこでしょうか。
まんきゅう 冒頭のカーチェイスですかね。映画作りにおいて、冒頭の20分って大事で。全戦力の3分の1を投入しようって言われるくらい、観客の心を掴むのに重要なんです。モルカーもその気持ちで頑張っていたのですが、どうしてもモノづくりには予算というものがあって……。
そこを予算内に収めるのもディレクターの仕事ではあるんですが、見里さんからも「もっとアクションをやりたい!」とオーダーをいただいていたので(笑)、プロデューサーの力を借りて予算を増やしていただいて、冒頭のシーンをパワーアップしたんです。
相葉 へぇ〜、そういう裏話があったんですね。
まんきゅう そうなんです。見里さんをはじめ、僕ら現場の思いやたくさんの人の思いがあって、後半のアクションシーンもすごくかっこいいものになって。劇場作品だと胸を張って言えるものになったので、そこは注目してもらいたいですし、いろいろな人に感謝をしています。
見里 僕も冒頭のカーアクションですかね。普段のモルカーとは違う雰囲気が冒頭にあることで、観客の皆さんも作品に引き込まれるんじゃないかなと。そこから始まり、いろんな伏線を回収してからのクライマックス! 小鷲さん(音楽の小鷲翔太さん)の音楽と、キャストの演技とがいい感じに組み合わさって、すごく熱い展開になっているところも見どころだと思います。
――相葉さんから見た注目ポイントはどこでしょう?
相葉 ドッジのドライバーの気持ちになって見たときの、ハラハラドキドキ感ですかね。不穏な雰囲気からストーリーが始まる「何が起きたの!?」という感じも好きです。あと、爆発がとにかく長い! あんなカラフルな爆発見たことがないです(笑)。
一同 (笑)
相葉 そういった作品に散りばめられているシュールさや制作陣による遊び心が、本編とは関係ないところに入っているというのも好きですね。本編のストーリーを追うだけでは回収しきれないと思うので、何回でも楽しんでいただけたらうれしいです。
――モルカーの今後の展望についてお伺いします。今作を作ったうえで見えたモルカーの新たな可能性についてお聞かせください。
見里 今回、TVシリーズ以上にモルカーたちがアクションをして、かっこよく暴れまわって、さらに重低音の効いたかっこいい音楽が流れて。こういうものが意外にもしっくりくるんだなということに気付きました。
モルカーって見た目が十分かわいいので、かわいいことをしても見る人が予想できてしまう。それは退屈する要因になってしまうと思うので、“かわいい×怖い”とか“かわいい×かっこいい”といったギャップのあることを、もっとやっていけたらいいなと思いました。
まんきゅう ストップモーションアニメ、そして今回がCGアニメときたので、次は実写かなと(笑)。モルカーって表現手法に囚われない確立した世界観がある作品なので、いろいろなモルカーをこれからも見てみたいなと思います。実写化の際は、ぜひ相葉さんに出てもらいたいですね(笑)。
相葉 ありがとうございます(笑)。実写かぁ、モルカーをどう表現するのか気になりますね。でも、実写化まできたら、次は3Dじゃないですか? スクリーンの目の前に飛び出てくる、そんなモルカーも見てみたいですね。
――夢が広がりますね! ちなみに皆さんのお気に入りのモルカーはどの子でしょうか。
相葉 (しばし悩んでから)うーん、やっぱりドッジですかね。あとは、今回あまり出てくるわけじゃないんですが、寿司モルカーも好きです。寿司が乗っている姿がかわいいし、「寿司乗ってるよ」っていう不思議な感じもクスクスしちゃいます。
見里 思い入れがあるので、やっぱりポテトかな。モルモット声優のツムギと、その前に飼っていたミルキーというモルモットと、ポテトは柄が似ているんですよね。似せて作った部分もあるので、何かと旅行や外出にポテトを連れて行って、いわゆる“ぬい活”をしていたこともありました。
ポテト以外だと、最近はチョコもいいなと思っていて。かわいいけどかっこいいキャラクターなので、まだまだ可能性を秘めたモルカーだなと思っています。
まんきゅう 劇場版ゲストキャラクターのカノンですかね。ゲストキャラは、どうしても既存キャラと比べて作り込みが薄くなりがちになってしまうところが難しいんです。「この世界のキャラクターじゃない」と思われてしまうと、観客も冷めてしまうので、ポテトたちと並んでもちゃんとその世界の住人に見えるように、かなりトライ・アンド・エラーを繰り返しながら設定を作り込んでいきました。
お気に入りというより、モルカー世界の住人として受け入れてほしいなという気持ちを込めて、推しモルカーとさせてください。
――では、カノンのキャラクター作りはかなり苦労された?
まんきゅう そうですね。0から作っていったので、見里さんともかなりキャッチボールをしました。
見里 そうですよね。最初のカノンはもっとゴツかったですよね。
まんきゅう そうそう。「ガンダムシリーズ」に出てくるザクみたいな感じだったんです(笑)。
でもCEOのデザインの方向性が決まったことで、カノンも初期iMacみたいなデザインを一度出したんです。でもそれがかわいくなくて(苦笑)、最終的にはモンスターズエッグ所属の若いデザイナーさんが出してくれた、ゲームボーイとiMacを足して割ったような今のデザインに決まりました。
相葉 ゲームボーイなんですね。言われると確かにそうかも。
まんきゅう プロトタイプ感を出したかったんです。なので、お子さんの親世代、ようは僕らの世代がちょっとレトロだと感じる落とし所がよくて、あのデザインになりました。
――見里さんの目には、オリジナルキャラクターのドッジ、カノンはどう映りましたか?
見里 カノンはデザイナーさんが出してくださったものがすごくいいなと思って、それをブラッシュアップしていった感じです。
ドッジは実は、私が大好きな某カーアクション映画に登場する車を文字った名前で、デザインもそこをヒントに黒いモルカーがいいなと。モルカーの世界にはあまり黒いモルカーがいないので、黒いモルモットでモチーフになりそうなものを探しながら、私がデザインさせていただきました。
――貴重なお話をありがとうございました。では最後に、映画公開を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
見里 今回モルカーがCGアニメーションになりますが、まんきゅう監督をはじめ、モンスターズエッグさんやキャストの皆さんのモルカーへの愛情が感じられる作品になっています。だからこそ、世界観はそのままに、よりパワーアップした作品になったんじゃないかなと。
シュールさもあり、アクションもあり、さらに1回観ただけでは拾いきれないほどの小ネタも仕込まれていますので、イースターエッグを探すような感じで、何度も見て楽しんでもらえるとうれしく思います。
まんきゅう 原作者が映像作家さんというのは初めての経験だったのですが、見里さんからそう言っていただけるのが何よりうれしいですね。きっとファンの皆さんも楽しめるような作品になっていると思います。
あと、入場者特典のプレゼント(8種類のモルカーソフビマスコットMAX)が豪華なんですよ。すごくクオリティが高いので、ぜひ何周もモルカーの旅を楽しんでいただいて、ソフビマスコットもたくさん集めてもらえたらうれしいなと思います。
相葉 この世界観と作品の持つ力ってすごいと思うので、もう劇場にさえ来ていただければ、すごくハラハラドキドキ、ワクワクできると思います! ぜひ見ていただけたらうれしいです。
『PUI PUIモルカーザ・ムービーMOLMAX』
全国公開中
原案・総監修:見里朝希
監督:まんきゅう
脚本:柿原優子
副監督:小林丸
コンテ:まんきゅう・志賀健太郎
サブキャラクターデザイン:岸田優
モデリングディレクター:木村優
美術設定:綱頭瑛子(草薙)
美術監督:田辺浩子(草薙)
撮影監督:野村達哉
編集:まんきゅう
音響監督:小沼則義
音楽:小鷲翔太
制作:モンスターズエッグ
製作:「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」製作委員会
声の出演:つむぎ・糸(モルモット)、相葉雅紀、大塚明夫
配給:TOHO NEXT
(C)見里朝希/PUI PUIモルカー製作委員会