<全国高校ラグビー大会:明和県央75−7遠軽>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場
南北北海道ともに初戦で敗退した。2大会連続22度目出場の札幌山の手(南北海道)は高鍋(宮崎)に5−31の逆転負けを喫して姿を消した。前半18分にフッカー古谷飛翔(つばさ、3年)主将が先制トライを決めるも、その後失点を重ねた。遠軽(北北海道)は明和県央(群馬)に7−75で黒星を喫した。昨年はノートライの完封負けだったが、意地の得点を奪った。
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遠軽の親子鷹の挑戦は幕を閉じた。主将の左CTB石崎比呂(3年)は父である石崎真悟監督(46)との3年間を振り返り「感謝の気持ちを伝えたい」と目を赤くした。指揮官は高校生活最後の試合で右足首を痛めながら戦い抜いた長男の姿に「今日は初めて息子として見ちゃったかな。無事に帰ってくれたらいいなって思って」とほほ笑んだ。
チームとしては15年大会1回戦北条(愛媛)戦(37−7)以来9年ぶりの花園トライを決めて大会から去った。スピードに押されて5トライを許していた前半ラストプレーで、ラインアウトからプロップ上村寛大(2年)が右端にトライした。直前合宿で明和県央対策として用意していたサインプレー。練習通りに成功した。
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ライバルたちの思いも背負って戦った。北北海道大会決勝では芦別・羽幌・富良野と引き分け、抽選で花園切符をつかんだ。前日のミーティングでも「合同チームの分まで」と、気持ちを高めて臨んだ。上村は「来年は僕たちが3年生になってチームを引っ張って、絶対1勝できるように頑張りたい」と誓った。【保坂果那】
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