アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、イングランド代表FWブカヨ・サカの不在が自身とチームに与えるポジティブな影響について語った。イギリスメディア『スカイスポーツ』が26日、同監督のコメントを伝えている。
サカについては、5−1で大勝した現地時間21日のプレミアリーグ第17節クリスタル・パレス戦に先発出場していたものの、同試合前半途中にハムストリングを痛め、プレー続行が不可能となる。ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールとの交代でピッチを後にしていた。試合後には松葉杖をつきながらスタジアムを後にする姿が目撃されており、アルテタ監督は「数週間の離脱になる」と明言。イギリス『デイリーメール』等複数の現地メディアによると、最悪の場合は来年3月まで戦線を離れる可能性もあるという。
今季の公式戦24試合のピッチに立って9ゴール13アシストを記録している“絶対的エース”の離脱は、アーセナルにとって大きな痛手となるが、アルテタ監督は自身を指揮官として成長させるチャンスと前向きに捉えているようだ。「より良い監督になるために必要な試練なのか?」と問われた同監督は、「そう思うよ」と回答し、次のように自身の考えを述べている。
「今シーズンは選手層があまり厚くない状態でシーズンをスタートさせた。選手の数が多いわけではないし、私も理解した上でね。選手層が薄いのであれば、何をすべきか。私はこのチームにいるすべての選手の能力を最大限に活用するため、本当に深く選手たちを掘り下げてきた。選手たちにも、自分たちがチームに必要不可欠な選手であることを深く実感してもらわなければならない」
「異なるポジションを本職とする選手だけでなく、今までには見えてこなかったような選手たち同士の関係性も探っていく必要がある。このような機会はチーム、そして監督としての私自身を高めてくれる貴重なものだ。選手たちは、我々スタッフ陣が要求したことは喜んで取り組んでくれるし、チームとしてもこの機会をポジティブに捉えたい」
現在はイングランド人FWラヒーム・スターリングもひざの負傷によって離脱を強いられており、右ウイングで起用可能な選手が手薄となっているアーセナル。27日に控えた第18節イプスウィッチ戦では、左ウイングを本職とするブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリや、センターフォワードを本職とする同FWガブリエル・ジェズス、もしくは攻撃的な中央のポジションをマルチにこなすドイツ代表MFカイ・ハヴァーツらが同ポジションに入ると予想される。
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