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2024年も終わりが近づき、大掃除のシーズンがやってきた。家電にたまった汚れを一気に掃除する人も多いだろう。これに合わせ、パナソニックが家電をお手入れする際に役立つコツや、注意すべきポイントを紹介している。家電の寿命をより長くし、消費電力の軽減にも役立つという。大掃除の参考にしてみてほしい。
●テレビの掃除 ウェットティッシュはNG?
テレビを掃除する際は、まずテレビの主電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜く。背面の端子部にたまったホコリを軽く拭き、ケーブル類も抜いた後、クリーニングクロスなどでテレビの上部から順に、フレーム・画面を拭いていく。
この際に気を付けたいのは、ティッシュや目の粗いぞうきんなどを使わないこと。画面やフレームを傷つける可能性があるからだ。
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パナソニックによると、指紋などの皮脂汚れについては、水で100倍程度に薄めた中性洗剤を使うのが良いという。クリーニングクロスを固く絞って拭き、乾いた布で仕上げれば、画面とフレームの隙間に水が入って故障するリスクを軽減できる。
逆に水分が多く、アルコール分が含まれるウェットティッシュを使うと、塗装が剥がれたり故障したりする原因になる。スプレー洗剤も細かい水分が入り込む可能性がある他、ベンジンやシンナーも変形の原因になるため、使ってはいけないという。
背面にある排気口のホコリは、中にホコリが入るのを防ぐため、クリーニングフロスなどでは拭かず、掃除機で取り除くように案内している。
掃除をした後は、テレビ台やローボードを壁から少し離して置くよう勧めている。機械類やACアダプターの排熱が改善され、ケーブルの断線を防ぐという。
●冷蔵庫の掃除 クーラーボックスが便利?
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パナソニックは冷蔵庫の掃除をする際、クーラーボックスや発泡スチロールの箱を用意することを勧めている。庫内の食品を外に出し、保冷剤とともにクーラーボックスなどで一時保管することで、冷蔵庫を効率良く掃除できるという。
掃除を始める際は、まず電源プラグを抜く。使っていいのは、台所用洗剤(中性)や、柔らかい布・スポンジ、掃除機など。一方、中性以外の台所用洗剤や塩素系漂白剤、アルコール、たわしなどは、表面を傷つけたり、プラスチックの部品を割れやすくするおそれがあるため、使ってはいけない。
トレイやドア棚、ケースなど取り外せるパーツは水洗いをする。汚れがひどい場合は台所用洗剤(中性)を使う。乾いた布で水気をよく拭き取ってから庫内に戻すが、樹脂製の部品が変形する可能性があるため、食器洗い乾燥機に入れるのはNGだ。
自動製氷機の給水タンクや浄水フィルターがある場合、それらも取り外して水洗いする。なおパーツの取り外しは、取り外せないパーツを無理に外さないよう、必ず取扱説明書を読んでから行う。
パーツを外した冷蔵庫内の掃除は、ぬるま湯で水拭きが基本。隙間の汚れには柔らかいブラシなどを使う。ドアパッキンの汚れはそのまま放置すると劣化を引き起こし、冷気漏れの原因になるため、湿らせた布で拭いた後、水分が残らないよう空拭きすることを勧めている。
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冷蔵庫の周辺などの掃除も必要だ。冷蔵庫の周辺にホコリがたまると放熱妨害の原因になり、電気の無駄使いや故障につながる。また、コンセントにホコリがたまった状態で放置すると、火災や感電の原因にもなる。コンセントから電気プラグを抜いたことを確認し、乾いた布や掃除機などで掃除するよう呼び掛けている。
なお年に1回の大掃除だけでなく、定期的な清掃も大切とのこと。庫内のトレイなどは3カ月に1回、給水タンクは1週間に1回程度の頻度で掃除することを推奨している。
●洗濯機の掃除 ポイントはカビ対策
パナソニックによると、洗濯機の掃除ではカビ対策がポイントになる。特に洗濯後の洗濯物にイヤな臭いや黒い汚れが残っている場合、洗濯槽に黒カビが発生している可能性があるため、槽の裏側まで清掃できる塩素系のクリーナーを使うのが良いという。
洗濯槽クリーナーは大別すると、汚れをそぎ落とす「酵素系」と、汚れを分解する「塩素系」の2種類がある。パナソニックは「市販の洗濯槽クリーナーやカビ取り洗浄剤での効果は検証していないので分からない」としつつ、「『台所用塩素系漂白剤』や『酸素系漂白剤』、界面活性剤入りタイプ、塩素系の洗濯槽クリーナーでも高発泡タイプは泡立ちが多くなり、途中で排水される可能性があるので使用しないことを勧める」としている。
洗濯槽内を掃除する際も注意が必要だ。例えば重曹を使う場合、重曹は洗浄力が弱いため、洗濯槽の掃除には多くの量が必要になる。結果、重曹の溶け残りが、縦型洗濯機の底にある回転羽根にたまり、故障の原因になる可能性があるという。お酢やクエン酸についても、槽内の金属部品を酸化させ、サビを引き起こす恐れがあるため、パナソニックは重曹やお酢、クエン酸は使用しない方が安全としている。
洗剤ケースや糸くずフィルターの手入れも忘れずに行いたい。取り外した後、絡まった糸くずなどを取り除いてから、ぬるま湯で注いだり、歯ブラシで擦ったりして汚れを落とす。仕上げにキッチンペーパーなどで水分を拭き取り、元に戻せば完了だ。
黒カビの予防には、日々の対策が有効という。洗濯をする際に洗剤の量を守り、カビの栄養分となる溶け残りが出ないようにする他、週に1回、洗濯終了後に乾燥運転をして湿気を飛ばし、カビが発生しにくい環境を作るなどの対策があるとしている。
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