全国にファンを持つ人気ラーメン店「天下一品(テンイチ)」。その代名詞である「こってり味」がインスタントの袋ラーメンとして登場し、話題となっている。そこで今回は、普段お店では体験できない、超豪華なトッピングや個性的なアレンジに挑戦。夢のテンイチ魔改造を実現した!
その他の画像はこちらサンヨー食品
「サッポロ一番 名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯袋麺」
●魔改造レベル10:山盛り具材をトッピング
一杯目は、コンビニで買ってきたさまざまな具材を乗せる豪華テンイチから。ラーメンの袋を開けると、円形の乾麺と2種類の調味料が入っており、かなり凝った商品であることが伺える。ラーメンの作り方は、よくあるタイプなので割愛する。
「秘伝ダレの味付けたまご」「やわらか穂先メンマ」「厚切り焼豚」
(すべてファミマルKITCHEN)
さて、ここからが本番。器に盛り付けたラーメンの上に、まずは穂先メンマを大量に乗せていく。柔らかそうなメンマからラー油がスープに溶け出し、なんとも美味そうだ。次はおつまみの焼豚を端から敷き詰める。しっかり厚みのある焼豚7枚がラーメンを彩った。最後にオレンジの黄身が輝くゆで卵2個を中央に盛り付けると完成。山盛り具材のテンイチが誕生した。
焼豚の全てをオン
お店のチャーシュー麺以上のボリュームだ
まずは普通にスープと麺をいただいてみると、「こ、これは、とんでもない再現率」。味の奥行きはさすがに店と全く同じというわけではないが、スープの濃さや風味、麺の食感などは本家とほとんど変わらない。
山盛り具材だがラーメンの味を
大きく変化させないのがポイント
次にそれぞれの具材といただいてみると、「ウヒー! 最高かよ!」。穂先メンマのシャキシャキとした歯触り、焼豚のとろける脂と香ばしい味わい、そして半熟ゆで卵の甘みとコク。それらが渾然一体となり、こってり味の重厚なスープを纏って口に飛び込む。「フンムー! 感激!」。時には麺だけすすったり、具材の組み合わせを変えたりしつつ、永遠に続くかのような至福な時間を満喫できた。
●魔改造レベル20:カルボナーラソースとコラボ
次は、こってりスープをアレンジ。麺が茹で上がり火を止めて後に、レトルトのカルボナーラソースを全て鍋に投入。そして濃くなりすぎるのを防ぐために、調味料は二つとも半分だけ使用することに。具材は、カルボナーラとも相性がよさそうな、タルタルチキン南蛮をチョイス。ラーメンの上に豪快に乗せると、あっという間に完成だ。
「冷たいまま食べるタルタルチキン南蛮」「クリーミーカルボナーラ」
(両方ともファミマルKITCHEN)
麺が茹で上がったら鍋にカルボナーラソースを全て投入
ズルルルルと麺をすすってみると、「マジ、これ、ヤバうま!」。クリーミーなカルボナーラのソースと濃厚なこってりスープがミラクルマッチし、かなりレベルの高い仕上がり。もちろん超こってり味なんだけど、カルボナーラが全体をマイルドにしており、むしろ食べやすくなっているから不思議だ。
より濃厚そうなビジュアルのテンイチこってり味
付属の調味料を半分使わないで残してあるが、もう少しだけなら濃くても美味かったかも。チキン南蛮も予想通りいい仕事をしており、肉感と油分、歯応えをプラス。タルタルソースはカルボナーラに吸収されてしまったが、まあ味に大きな変化はないだろう。とにかく、このカルボナーラのアレンジは、ぜひ店での提供も検討してほしい。
●魔改造レベル40:スープを楽しむテンイチ素麺
最後はスープだけを使う、大魔改造に挑戦。その名もテンイチ素麺。まずは、カルボナーラとのコラボの際に使わなかった、およそ半分の調味料をお湯で溶かし、そこに市販の麺つゆをちょいと加える。同時に素麺を1分ほど茹で、ざるで冷やしながらしっかりと洗うと完成。麺は冷たくスープは熱々という、つけ麺と同じスタイルでいただくのがポイントだ。
はりま製麺「手延べ素麺 揖保の系」
素麺には穂先メンマをたっぷり乗せる
スープにはネギをぱらり
冷たい麺を熱々のスープにひたしていただくと……
では、テンイチのこってり付けダレに、冷たい麺を絡ませズルズルっと一気にいただくと、「おー!」。残り物のスープで作ったわりに、かなり美味い。こってり味と麺つゆのさっぱり味が見事に調和し、冷たく歯切れのいい素麺に新鮮な味わいをプラスしてくれる。ツルツル行けるこがもちろんテンイチ本来の濃厚さも損なわれておらず、ふた束のそう麺が一瞬でなくなってしまった。これ、夏休みに素麺に飽きた子どもに食べさせると、秒で虜になりそうだ。
●どれもテンイチこってり味の美味さを感じる名作
というわけで、袋ラーメンが販売されたことにより実現できた今回のテンイチ魔改造。どれもテンイチこってり味の美味さを感じる名作となり、我ながら大満足。もちろん、袋ラーメンだけで素ラーメンとしていただいても充分美味しいので、そちらもぜひ。(エフェクト・山葉のぶゆき)