<全国高校ラグビー大会:光泉カトリック62−7朝明>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場
6大会連続14度目の出場の光泉カトリック(滋賀)が河合兄弟らの活躍もあり、朝明(三重)に55点差をつける快勝で2回戦に進出した。
前半は序盤両校とも無得点で均衡した展開が続いたが、15分にCTB河合元輝(3年)がフィジカルの強さを生かし相手守備を強引に突破し先制トライ。その後、弟のFB河合隆眞(1年)がキックでゴールを成功させた。先制後は攻守にフィジカルの強靱(きょうじん)さを生かしたプレーで主導権を握り続けた。
朝明は後半12分にプロップ藤井大輝(3年)のトライで先制するも、直後に光泉カトリック得点を奪い返し、前半4トライ、後半5トライの62得点を挙げた。
両親もスタンドから見守る中、兄元輝は3度トライを決める活躍。「この1年間はフィジカルの部分にこだわってきた。絶対に1対1では負けない自信はある。そこが大舞台で出た」と胸を張った。
|
|
先制トライ後には入院中の祖父を含めた家族、先生らに向けたポーズを決めた。「ありがとうと、まだこれからやるぞという気持ちでやりました」と振り返った。
弟隆眞は8回中7回ゴールを成功し、後半5分にはペナルティーゴールも決め、キックで貢献。前半の点差が開いていない場面でアタックでのチャンスメークも目立ち、1年生ながらさまざまな場面で活躍した。
「(キックは)本番で強気になれて決められてよかった。グラウンドに立ったら緊張しなくていつも通りにプレーできました」
入院中の祖父をはじめ、祖父母について「応援してくれていて、俺たちのおかげで元気になったと言ってくれる。(祖父母や家族らと)高校の皆さんのために戦っている」と力を込めた。
兄から誘ったわけではなく、自然に中学時代までと同様に同じチームで戦うことになった。弟の活躍を兄は「他の人より仕事量が多いのですごい」と褒めつつも「当然の仕事なので当たり前かな」とにやり。弟も兄について「さすがです」と語りつつも「もうちょっとできるかな」と話した。互いに信頼関係があり評価しているからこその言葉を口にして発破を掛け合った。
|
|
2回戦ではBシードの東福岡と対戦。兄は「必ず東福岡を倒し、その次も倒してこのグラウンドに戻ってくる」と、弟は「2人でできるのは最後の大会。シード校撃破の目標を絶対に達成したい」とともに気を引き締めた。【塚本光】
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。