【高校ラグビー】長崎北陽台10トライ快勝 食事制限で105キロに絞ったPR田中俊毅が2T

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2024年12月28日 14:18  日刊スポーツ

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長崎北陽台対城東 前半、ラインアウトからモールで押し込みトライを奪う長崎北陽台・田中(撮影・和賀正仁)

<全国高校ラグビー大会:長崎北陽台56−19城東>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場



長崎北陽台が快勝発進だ! 城東(徳島)との公立校対決を制し、出場13大会連続で初戦突破を決めた。170センチ、105キロの巨漢プロップ田中俊毅(2年)が計2トライを挙げるなど大活躍。県内有数の進学校で、平日練習は朝練を含めて約2時間半。文武両道を貫くフィフティーンが計10トライを奪い、目標とする「全国制覇」へ好調な滑り出しを切った。


必勝パターンで、口火を切った。0−0の前半9分。ラインアウトからモールで押し込み、最後は田中がゴール左隅へ先制トライを決めた。「チームの強みはモール。こだわってやってきました」。29−7の後半7分も、再びラインアウトからモールを形成。相手を徐々に押し込む。再び田中が最後に仕留め、雄たけびを上げた。


「とにかく前に行こうと。前に出ることを意識していた。コンタクトの部分で練習から1人1人が意識を高めて、やってきた結果」


県内有数の公立進学校で知られる。現3年生18人中、11人が国公立大学を志望。勉学との両立はマストで、「少ない練習時間でどれだけ集中できるか」と言う。平日は朝7時から8時の朝練に、放課後は午後5時から同6時半まで。1日約2時間半と限られ、1秒も無駄にできない。「みんな細かく意識してやっているので。別にハンディとかは思わないです」とキッパリ。誰もが、文武両道と向き合っている。


ラグビーのために、体も絞った。高校入学時「113キロ」あった体重は、現在105キロだ。チームは食事トレーニングで体重アップを目指す中、田中は入学1カ月後の5月から食事量を節制中。大好物は「チキン南蛮」で中学3年時は定食4人前が、当たり前だった。だが「全然、走れなくて…」とポツリ。脂肪を落とすためにも、定食1人前にどんぶり鉢1杯で我慢するようになった。「いっぱい食べられなくて辛いんですけど、ラグビーで強くなりたい。今は絞れて、いい感じにプレーできている」と成長を実感する。


花園1勝で満足はしない。目標は「全国制覇」だ。次戦は30日、今大会V候補に挙がるAシード大阪桐蔭と激突する。「ゆくゆくは当たる相手なんで。相手はフィジカルが強いですけど、自分たちもフィジカルは強み。しっかりぶつかって、引かずに、前に出ていきたい」と息巻いた。真っ向勝負で西の横綱を食い尽くす。【佐藤究】

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  • 対戦相手の城東は徳島県で一番の進学校。このようにラグビー強豪校の中には進学校が意外とある。大分舞鶴や福岡高校もこのタイプ。
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