【高校ラグビー】山形中央が初戦敗退…OBの兄の背中追ったNO8菊池駿主将「悔いはない」

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2024年12月28日 17:43  日刊スポーツ

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山形中央対東海大静岡翔洋 東海大静岡翔洋に敗れがっくりする山形中央フィフティーン(撮影・前岡正明)

<全国高校ラグビー大会:東海大静岡翔洋21−17山形中央>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場



山形中央が東海大静岡翔洋に競り負け、初戦で姿を消した。


前半3分にNO8菊池駿主将(3年)がゴール前右中間ラックから左サイドへ持ち出して先制トライを決めたが、前半終盤に逆転を許して後半へ。後半も11点差をつけられたが、29分に菊池がゴール前左中間ラックから右側へアタックしてトライ。ゴールも決めて4点差まで迫るも、追い上げは届かなかった。菊池は「負けたんですけど、自分たちの今までのゲームの中で一番いいプレーを出せたと思うんで、悔いはないです」と胸を張った。


中学時代までサッカー部に所属していたが、同校OBで現在明大でプレーしている兄でロックの優希さん(3年)の影響で高校からラグビーを始めた。「ずっと憧れてたんで。高校時代のポジションも同じですし」。3学年差で101回大会の花園で躍動していた兄の姿を目の当たりにし、ラグビー熱に火がついた。


この日も身長182センチ、体重102キロの恵まれた体格を生かして、攻撃の起点となった。FWながらサッカー経験を生かしてプレー中のロングキックを任されるなど、中学まで未経験ながらマルチな才能を発揮し、存在感を示した。


高校卒業後は大学へ進学するが「勉強を頑張ろうと思います」とラグビーは高校でいったん一区切りとなる。大会前は兄から「大学でやらないんだったら、ここが最後になるから、悔いがないように頑張ってこい」とエールを送られたという。惜しくも勝利を逃したが「少しでも兄に近寄れたのかなっていう風に思うので、悔いはないです」。


チームは100回大会を最後に花園での勝利が遠のいている。後輩たちへ向けては「山形は人口も少なくて、少ない人数で部員募集から始まって、またこの舞台で1勝するっていうところを次の世代がやってくれると思うんで。山形中央の歴史に残るような勝利っていうところを期待します」とエールを送り、聖地を後にした。【古財稜明】

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