横浜F・マリノス28日、CB畠中槙之輔がセレッソ大阪へと完全移籍することを発表した。
1995年8月25日生まれの畠中は現在29歳。東京ヴェルディの育成組織からトップチームを経て、2018年夏に横浜F・マリノスに加入した“モダンなCB”は、翌シーズンのJ1リーグ全34試合に出場し、クラブにとって15年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献した。以降は度重なるケガに泣かされながらも、在籍約7年で公式戦通算179試合に出場した他、2019年にデビューを飾った日本代表では通算10キャップを保持している。
まず畠中は、横浜Fマリノス退団に伴い、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「来シーズン、セレッソ大阪に移籍することになりました。まず初めに、今シーズンも最後まで最高な応援をありがとうございました。シーズン初めに掲げていた目標のタイトル獲得は、僕の力不足もあり、叶いませんでした。皆さんと喜びを分かち合えなかったことは本当に悔しかったし、申し訳ない気持ちです。振り返ってみると2018年8月、まだJ2での実績しかなかった僕に夢や希望とチャンスを与えてくださったこの横浜F・マリノスには本当に感謝しかありません。F・マリノスでの約7年間は僕にとってかけがえのない、一生忘れることのできない宝物になりました」
「まずデビュー戦となった天皇杯でのベガルタ仙台戦。負けてしまったけれど、デビュー戦でゴールを決めた時のあの三ツ沢の光景、ファン・サポーターの声量、熱気、今でも忘れられません。『これがJ1か、これがF・マリノスなのか』と、今でも鮮明に覚えています。また、アウェイでの試合の時、どんなに遠くの海外だったとしても、常にたくさんのファン・サポーターの方々が応援に駆けつけてくれているのを見た時は、本当に心強くて、たくさん背中を押してもらいました。その中でプレーするのは本当に楽しかったし、プレーする喜びがそこにありました。夢のまた夢だった日の丸を背負って戦うチャンスも掴めましたし、何よりJ1優勝を2度も皆さんと一緒に経験することができて、言葉に表せないくらい最高な瞬間をたくさん味わえました」
「それと共に悔しい思いもたくさんしました。優勝争いをしている最中での2度の大怪我。後一歩届かなかったACLのタイトル。なかなかチームに貢献できない苦しい時期を過ごしましたが、チームメイトやコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、ファン・サポーターの皆さんに支えられました。ここには書けないくらい、トレーナーの日暮さんとたくさんぶつかりました。それでもちゃんと復帰できているのは、やっぱり日暮さんのおかげだと思います。この場をお借りして感謝したいと思います。ありがとうございました! そして2度の大怪我からの復帰戦、ファン・サポーターの皆さんが歌ってくれたチャントは今までで1番大きく聞こえ、とてもうれしく、体に響き染み込んできたことを今でも忘れません。ピッチに戻るために必死に長いリハビリを頑張ってよかったと心から思いました。本当にありがとうございました」
「どのチームにもあるように、今F・マリノスはまた新しく生まれ変わる時期だと思います。新しい監督になって、戦術も浸透するのに時間がかかるかもしれません。ただ、間違いなく選手たちの持っている熱量だったり、クオリティがあれば最高なサッカーができると信じています。僕がたくさん背中を押してもらえたように、横浜F・マリノスのエンブレムを背負ってこれからも戦い続ける選手たちをまた力強く支えてあげてください。僕はまた自分と向き合いさらに成長して、来シーズンさらに進化したF・マリノスと対戦することを楽しみにしています。最高に楽しかった7年間、本当にありがとうございました!」
また、セレッソ大阪に完全移籍加入する畠中は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「セレッソ大阪に関わる皆さま、初めまして、横浜F・マリノスから来ました畠中槙之輔です。悲願のJ1優勝のタイトルを獲れるように、全てを賭けて共に闘いたいと思います。簡単な目標ではないですが、今まで経験してきたことを少しでもこのチームに還元して頑張ります! 最後まで熱いシーズンにしましょう! また、関西は初めての土地で右も左も分からないので、早く慣れるようにおすすめのお店など教えてもらえるとうれしいです。よろしくお願いします!」