毎年同じ時期に姿を見せる渡り鳥ですが、無事戻ってくるまでは心配なもの。この秋、堂々とした姿で戻って来た渡り鳥の様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で10万回視聴を突破、「泣けた」「おかえり」といった声が寄せられています。
●庭に現れる鳥たち
投稿したのはYouTubeチャンネル「Sekisuke Channel」さん。庭に現れる鳥たちの観察記録を動画にしています(野鳥の保護は行っていません)。
物置に入り込んでいるのはハクセキレイのチビ助2号くん。ピンチハンガーにとまるのが好きて、撮影されていることを気にもせず、羽繕いをしています。
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ピンチハンガーのフレームは細くてとまりにくそう。投稿主さんは「新しくブランコを作成したら気に入ってくれるかな?」と考えています。
庭で縄張りを守っているのはホジ助くん。近くにはパートナーの雪ちゃんもいます。毎日仲良くやってくる2羽ですが、ちょっと気になることが。寒くなるとホジ助くんのモラハラが激しくなり、雪ちゃんを追い払おうとするのです。
ホジ助くんは2号くんの排除に本腰を入れ始めました。しかし、ホジ助くん自身も、最近頻繁にやって来るようになった若いオスに蹴散らされているのです。
ちなみにこのオスが飛んでくるとホジ助くんは逃げてしまうため、追いかけっこにもならず、完全敗北状態とのこと。当然のことながら2号くんも見つかれば蹴散らされているそうです。鳥の世界も大変だ。
●ジョウビタキの鳴き声
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そんな殺伐としたある日、近くでジョウビタキの鳴き声が。探してみると電線にとまる姿が確認できました。
こちらのお庭では2023年冬、ジョビ男くんというジョウビタキが過ごしていました。「もしかしたら?」と思って観察していると、斜め前の家の屋根を経由して庭までやってきてくれました。
庭先からのぞき込んできたのは、間違いなくジョビ男くん。投稿主さんは、海を渡って7カ月ぶりに無事にこの庭に帰ってきてくれたことを喜びます。おかえり、ジョビ男くん。
その後のジョビ男くんは、金木犀の枝で休んだり、おやつを取りに来たり、リラックスした様子。きれいな鳴き声もたくさん聞かせてくれました。
●2号くんとジョビ男くんが鉢合わせ
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夕方のおやつタイムになり、2号くんとジョビ男くんが鉢合わせになります。ジョビ男くんは枝の上に逃げますが、2号くんはおやつが優先。食べ終えてからあらためてジョビ男くんのことをチェックしにいきます。
2号くんに近づかれて上に逃げてしまったジョビ男くん。2号くんがそれ以上近づくことはありませんでしたが、今後の展開が気になります。
若いオスはジョビ男くんの存在が気に入らないようで、近づくと手を出そうとします。でもジョビ男くんはハクセキレイ以上にすばっしこいとのこと。投稿主さんは、「まず傷つけられることはないと思う」と話します。
若いオスの存在によって物置の中も少し変化がありました。庭から追い出されることが多くなったホジ助くんが、おやつを食べに来るようになったのです。そして、今まで物置を怖がっていた雪ちゃんも入ってくるように。つがいで物置に来るようになったので、2024年の春はここで営巣してくれる可能性がでてきたのです。楽しみ。
雪ちゃんがここを使えるようになってもう一つ安心なことが。エサがとれない冬場や悪天候の日、ケガをして採餌が困難になったときなどの避難所ができたからです(ホジ助くんのモラハラは相変わらずですが)。
戻って来たジョビ男くんも、今季初侵入。7カ月ぶりの物置をくまなくチェックして回ります。ホジ助くんとジョビ男くんは、物置の中でも今のところ問題はなさそう。2号くんとジョビ男くんは、今後も様子を見守るそうです。
無事に戻ってきてくれたジョビ男くんが印象的だった今回の動画。コメント欄には「おかえりジョビ男!!! 無事で良かったほんと良かった」「ジョビオが元気だったのもうれしいし、主さん宅を覚えてたというのもうれしいです」「海の向こう、はるか遠くからナビも持ってないのに、ちゃんとこの庭に帰ってこれるなんて凄すぎます」といった喜びの声や、海外の方からの書き込みが寄せられています。
投稿主さんはX(Twitter)でも、鳥たちの情報を発信中。別の日のYouTube投稿では、昨シーズンのジョビ男くんの様子などを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「Sekisuke Channel」
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