新宿駅で“ぶつかりおじさん”に遭遇した格闘技経験者の男性 回避行動を取ったら「相手は肩から前のめりに地面に突っ込む感じで見事に転げました」

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2024年12月29日 06:20  キャリコネニュース

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駅構内で体当たりしてくる“ぶつかりおじさん”に遭遇した人たちの中には、思いがけず撃退したという人もいる。東京都の酒井さん(50代男性)は、巨大ターミナル駅である新宿駅で遭遇した。

「道を調べながらスマホを見ていたので、前からくる60代くらいのおじさんに気が付かなかったのですが……」

このあとどうなったのだろうか。編集部は酒井さんに当時の状況を詳しく聞いた。(文:天音琴葉)

「大丈夫ですか?」 と声を掛けると、「何なんだよ」と吐き捨て走り去った

新宿駅には東口側と西口側をJR改札内を経由することなく通行できる東西自由通路がある。酒井さんは2022年9月の平日19時頃に、その通路の東口側を歩いていた。帰宅時間とあって「まぁまぁ混んでいました」と振り返る。

前述の通りスマホで道を調べながら歩いていたため、男が目の前まで迫ってきたところで初めて気が付いた。意外にも「スーツを着た普通の方でした」という。

「パッと体をひねったらぶつかる気だったおじさんが、肩から前のめりに地面に突っ込む感じで見事に転げました」

男が転んだのは自業自得だが、酒井さんは「大丈夫ですか?」 と声を掛けた。男はどんな様子だったのだろうか。

「ぶっ倒れたので手を貸して起こそうと思ったのですが、恥ずかしかったのか『何なんだよ』と呟きながら小走りで去っていきました」

ぶつかられた女性が倒れ……“ぶつかりおじさん”を追いかけ謝罪させたことも

“ぶつかりおじさん”は小柄な女性を狙う傾向があるが、酒井さんは男性であり、身長は170センチで体重は70キロだ。結構しっかりとした体格だ。それなのに狙われた理由を「恐らく私がスマホを見ていたから、ぶつかってきたと思います」と推測。確かに、下を向いて歩いているところに勢いよくぶつかられたら、体格の良い男性でも突き飛ばされるかもしれない。スマホも落としそうだ。

だが瞬時に男を避けられた理由について、酒井さんは「柔道と空手をやっていたので体捌きはできます」と胸を張る。体捌き(たいさばき)とは柔道などで相手を制しながら、巧みに体のポジションを移動させる技だ。それが役に立ったという。そんな酒井さんは、別の“ぶつかりおじさん”を捕まえたこともあるそうだ。

「ぶつかられた女性が倒れたので追っかけて謝罪させたことはあります」

女性が被害に遭っていても、見て見ぬふりをする男性がほとんどだが、酒井さんの勇気ある行動に被害者は感謝したに違いない。

※キャリコネニュースでは「『ぶつかりおじさん』に遭遇した人」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/RDF8HWNG

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