【写真】『戦隊大失格』2ndシーズンティザービジュアル
『戦隊大失格』の音楽を担当する池は、日本の劇伴音楽界におけるレジェンド的存在。『TIGER & BUNNY』『相棒』シリーズといったヒット作で知られる彼の作風は、重厚感と躍動感を兼ね備えたサウンドが特徴だ。そんな池が手掛けた『戦隊大失格』の音楽は、新たなチャレンジに満ちたものになっている。
池によると、『戦隊大失格』では「作品やストーリーの匂いや色が、音楽で全部統一されている」ことに重きを置いたという。これは従来の劇伴制作よりも一歩進んだアプローチで、音楽が BGM 以上の役割を果たすために、物語の中で重要な設計となっている。特に、戦闘員 D が大戦隊に潜入している際の駆け引きや心理戦を強調するシーンでは、ダイナミックでありながら繊細な音楽がストーリーに緊張感を与えている。
また、『戦隊大失格』1st シーズンの物語で特に印象的なのが「日曜決戦」と呼ばれる戦闘シーン。このシーンでは、ハリウッド映画のようなスケール感のある音楽が用いられている。さとうけいいち監督との黄金タッグによる制作は、かつての『TIGER & BUNNY』の中継シーンを彷彿(ほうふつ)とさせるファンにはたまらない要素もあり、音楽が視聴者に大きなインパクトを与える仕掛けが満載だ。
池が生み出す音楽の魅力は、キャラクターや世界観に命を吹き込む力だ。『戦隊大失格』のキャラクターたち、特に戦闘員Dの一筋縄ではいかない性格やドラゴンキーパーの圧倒的な存在感は、池の音楽によって一層際立つ。視聴者は、音楽を通じてキャラクターの内面や物語の深層をより強く感じ取ることができる。音楽を通じて語られる『戦隊大失格』の世界観は、1stシーズンで多くの視聴者を魅了した。続く二期では、どのような音楽が新たな物語を彩るのか。池とさとうけいいち監督のタッグが再び生み出す“音楽の仕掛け”が楽しみだ。
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