『戦隊大失格』池頼広が生み出す音楽の秘密とは? インパクトを与える仕掛けが満載

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2024年12月29日 09:40  クランクイン!

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アニメ『戦隊大失格』場面写真  (C)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会
 2025年4月に2nd seasonの放送を控えるテレビアニメ『戦隊大失格』(CBC/TBS系)。今年の春に1st seasonが放送され、10月からは講談社が運営するYouTubeチャンネル「フル☆アニメ TV」で一挙無料公開が始まり、注目を集める本作は、毎週末、地上侵攻を繰り返し敗れ散る怪人の下っ端戦闘員として戦う主人公・戦闘員Dと、ヒーロー像とかけ離れた竜神戦隊ドラゴンキーパーとの対決を描く異色のヒーローバトルアニメだ。本作の音楽を担当するのは、『TIGER & BUNNY』『相棒』の池頼広。今回は池が手掛けた音楽から『戦隊大失格』の魅力をひも解く。

【写真】『戦隊大失格』2ndシーズンティザービジュアル

 『戦隊大失格』の音楽を担当する池は、日本の劇伴音楽界におけるレジェンド的存在。『TIGER & BUNNY』『相棒』シリーズといったヒット作で知られる彼の作風は、重厚感と躍動感を兼ね備えたサウンドが特徴だ。そんな池が手掛けた『戦隊大失格』の音楽は、新たなチャレンジに満ちたものになっている。

 池によると、『戦隊大失格』では「作品やストーリーの匂いや色が、音楽で全部統一されている」ことに重きを置いたという。これは従来の劇伴制作よりも一歩進んだアプローチで、音楽が BGM 以上の役割を果たすために、物語の中で重要な設計となっている。特に、戦闘員 D が大戦隊に潜入している際の駆け引きや心理戦を強調するシーンでは、ダイナミックでありながら繊細な音楽がストーリーに緊張感を与えている。

 また、『戦隊大失格』1st シーズンの物語で特に印象的なのが「日曜決戦」と呼ばれる戦闘シーン。このシーンでは、ハリウッド映画のようなスケール感のある音楽が用いられている。さとうけいいち監督との黄金タッグによる制作は、かつての『TIGER & BUNNY』の中継シーンを彷彿(ほうふつ)とさせるファンにはたまらない要素もあり、音楽が視聴者に大きなインパクトを与える仕掛けが満載だ。

 池が生み出す音楽の魅力は、キャラクターや世界観に命を吹き込む力だ。『戦隊大失格』のキャラクターたち、特に戦闘員Dの一筋縄ではいかない性格やドラゴンキーパーの圧倒的な存在感は、池の音楽によって一層際立つ。視聴者は、音楽を通じてキャラクターの内面や物語の深層をより強く感じ取ることができる。音楽を通じて語られる『戦隊大失格』の世界観は、1stシーズンで多くの視聴者を魅了した。続く二期では、どのような音楽が新たな物語を彩るのか。池とさとうけいいち監督のタッグが再び生み出す“音楽の仕掛け”が楽しみだ。

 テレビアニメ『戦隊大失格』2nd seasonは、2025年4月にCBC/TBS系全国28 局ネットアガルアニメ枠(日曜23時30分)にて放送開始。

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