大井競馬場で12月29日(日)に行われる東京大賞典(3歳上・GI・ダ2000m)。ダート競馬の総決算と称される一戦で、売上も地方競馬で最大規模。ファンファーレも専用のものが使われ、レースに特別感を与えている。
3連覇を狙うウシュバテソーロもいるが、中心は若きフォーエバーヤングや充実期を迎えたウィルソンテソーロあたりになりそう。王者健在か、世代交代か。大一番を制して、下半期のダート戦線を締めくくるのは。発走予定日時は29日(日)の15時40分。主な出走予定馬は以下の通り。
■ウシュバテソーロ(牡7、美浦・高木登厩舎)
一昨年の春からダートに転じると、同年暮れの東京大賞典から、川崎記念、ドバイWCと重賞3連勝。転向からわずか1年で頂点に上り詰めた。その後も国内外のビッグレースに挑戦を続け、稼いだ22億3957万6400円の賞金は歴代1位。前走のBCクラシックは10着だが、昨年も5着だったように、アメリカの小回りで差しが届きにくいレーススタイルは不向き。国内戦なら結果も変わるはずだ。
■フォーエバーヤング(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)
デビュー5連勝で国内外のビッグタイトルを総なめにし、ケンタッキーダービーでもハナ+ハナの3着と若くして世界レベルの実力を誇示。久々の国内出走となったジャパンダートクラシックでは、速い流れを2番手から運び、好時計で白星を飾った。続くBCクラシックは3着で悲願は叶わなかったが、改めて能力の高さを確認。日本では初の古馬との対決になるが、負けるわけにはいかない。
■ウィルソンテソーロ(牡5、美浦・高木登厩舎)
昨年のかきつばた記念から重賞3連勝でダート界の超新星となる。GI/JpnIでは同年のチャンピオンズC、東京大賞典、今年の帝王賞が2着と惜しい競馬が続いたが、前々走のJBCクラシックでついに悲願達成。前走のチャンピオンズCは2着だったが、上がり最速の末脚でレモンポップを追い詰め、ハナ差の大接戦に持ち込んだ。力上位なのは明らか。年内最後にもうひとつビッグタイトルを。
■グランブリッジ(牝5、栗東・新谷功一厩舎)
デビュー戦7着以外はすべて掲示板内の堅実派。22年関東オークスをはじめ、重賞5勝を挙げているほか、今年の川崎記念で2着と牡馬相手にも互角の走りを見せる。前走のJBCレディスCでは、アンモシエラに4馬身差を付けられたが、馬場の内目を巧みについた相手の手綱捌きが光った印象。決して力負けや衰えではない。00年ファストフレンド以来、24年ぶりとなる牝馬Vなるか。
そのほかにも、今年の東京ダービー馬ラムジェット(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)、巻き返しを図るクラウンプライド(牡5、栗東・新谷功一厩舎)やデルマソトガケ(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)などが出走を予定している。