あなたは、義理の実家に行ったときに家事をしますか?
――育児情報誌『リトル・ママ』が2022年に実施した読者アンケートによると、「する」「少しする」が50%、「しない」が43%、その他回答7%と、だいたい半々という結果になっています。義理の家族との関係によって、それぞれ過ごし方のスタイルがありますよね。
そんななか「モヤモヤを感じました…」と語るのは、神奈川県在住のH子さん(30代・会社員)。きっかけは、H子さんが実の母親と「ある話」をしたことにありました。
引っかかる母の言葉「義理の実家では…」
普段は夫と2人暮らしをしているH子さん。実家は近場なので月に1度くらいのペースで顔を出します。そのときに、母親からこんなことを言われたそうです。
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「義理の実家では、ちゃんと家事を手伝いなさいね。決してご迷惑をかけないようにね」と…。H子さんは心に薄暗い雲がかかるのを感じました。
H子さんの夫の実家は北海道で、年に1〜2回飛行機で帰省します。義理の両親からの「手伝わなくても大丈夫」「座っててね」の言葉に甘えてゆっくり過ごすのですが、食事の配膳や後片付け、自分たちのスペースの掃除などはしています。
…ですが、それを説明するのが面倒なので「大丈夫だよ〜」と一言。そこで会話を終えてもよかったのですが、ふと気になることがあったので母親に聞いてみることに。
なんで弟には言わないの?
「私に家事しろって言って、なんで弟には言わないの?」
H子さんの弟は、婚約中の彼女がいます。弟は、職場には実家から通っているけれども、家事には非協力的。休みの日は何もせずダラダラと過ごしています。義理実家との関係、ひいては結婚後の家族関係が心配になるのはむしろこっちじゃない?H子さんはそう思い、会話に弟を巻き込みました。すると、想定外の言葉が…。
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「女は手伝え」「男は手を出すな」って、変だよ!
母は、さも当たり前かのように「だって、男が手伝っても邪魔になるだけじゃない」と言い放ったのです。母は、父とは離婚しており、女手一つで家庭を支えているので「男手は不要」といった思考になっているのかもしれない。けれども、今の時代それはないよ…。H子さんは「男女の不公平をこっちから押し付けちゃってどうするの!」と母に反論しました。
価値観のアップデートが必要
それからH子さんは、隣で気まずそうにしていた弟の肩をポン、とひとつ叩き「男も女も関係ないよね!」と付け加えました。複雑な表情をしながら「はい…」と返事をする弟。そんな2人を、母は眉尻を下げながら見ていました。
「私の言葉、母と弟にどれだけ響いたかはわかりません。ですがあれから母は『義理の実家を手伝え』と言わなくなったし、弟は実家で少しだけ家事をするようになったみたいです。義理の両親と自分、双方が納得していたら、家事を手伝っても手伝わなくても、どんな形でもいい。でも、性別での押し付けはよくないですよね。これを機に、価値観を少しずつアップデートしてもらえたら…と思います」H子さんはそう語りました。
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「女性は家事をして当たり前」「嫁は義理実家を手伝え」――個人の差はあれど、いまだに根強くある価値観だといえます。しかし、冒頭のアンケート結果からもわかるように、実際に家事をするかしないかは半々。「やって当たり前」でないのは明らかです。
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H子さんのように、家庭内で価値観を見直していくことは、より良い人間関係を作る一助となるかもしれませんね。
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【出典】リトル・ママ
ママ達の表紙討論(2022年8月)
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