<バドミントン:全日本総合選手権>◇第5日◇29日◇東京・武蔵の森総合スポーツプラザ◇女子ダブルス準決勝
今夏のパリオリンピック(五輪)銅メダリストで愛称「シダマツ」こと志田千陽(27)松山奈未(26)組(再春館製薬所)が2−1(16−21、21−19、21−15)で逆転勝利を収め、初の決勝進出を決めた。
大竹望月(22)高橋美優(22)組(BIPROGY)を下した。志田は「プレッシャーがある中で勝ち切れたのは良かった」と安堵(あんど)の表情。松山は「負け試合となりそうな中、2人で乗り越えられたのは良かった」とうなずいた。
第1ゲーム(G)は8−8から5連続失点で引き離された。第2Gも15−13から5連続失点で逆転されたが、そこから奮起。志田は「シンプルにやろう」と切り替え、それまでの速い球で攻める展開から、緩急や高低を意識したプレーで流れを引き寄せた。第2Gを逆転で奪うと、第3Gは8連続得点などで圧倒した。
30日の決勝では、8月に結成した五十嵐有紗(28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)組との対戦となる。11月の熊本マスターズ2回戦ではストレート勝利を収めたが、松山は「スピード勝負でいかせてもらえないところもあって、駆け引きがうまい」と警戒。志田は「今年最後の試合になる。1球1球、心を込めながら戦いたい」と意気込んだ。
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