第103回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、福井商業(福井)と大津(熊本)が対戦した。
優勝候補大本命の登場だ。今シーズンのプレミアリーグWESTにおいて、ヴィッセル神戸U−18や名古屋グランパスU−18などのJユース勢を寄せ付けずに“西の王者”となると、横浜FCユースと対戦した先のプレミアリーグファイナルでも3−0と完勝し、同校史上初となる“高校年代最強”の称号を手に入れた。今大会注目選手として挙げられる清水エスパルス内定のMF嶋本悠大と、プレミアリーグWEST得点王の山下景司を擁する攻撃陣の破壊力は抜群で、“2冠”に向けて死角はない。
対する福井商業は、17年ぶり2回目の出場となる。県大会決勝戦では、“福井の雄”こと丸岡をPK戦の末に退けて、全国への切符を獲得。主将DF谷田月波輝を中心に、大津相手にも下馬評を覆す金星を狙う。
試合は予想通り、ポゼッションを高めながらゴールに迫る大津と、それをリトリートで受ける福井商業の構図に。大津は、6バックとなるベタ引きの守備を攻略しようと、ミドルシュートやサイドでのコンビネーションで崩しにかかる。が、相手GK福本竜矢の好守もあり、1点が遠い。
迎えた35分、ハーフコートゲームに持ち込んでいた大津が、ついにゴールをこじ開けた。右サイドでボールを受けたDF野口悠真がファーサイドにクロスを供給すると、これをMF兼松将がヘディングでゴールネットを揺らした。シュートを10本以上も打った末に、欲しかったリードを得ることに成功している。
◥◣ GOAL ◢◤#大津 、先制点✨
【1回戦】第1試合#福井商 (福井) 0-1 #大津 (熊本)
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0−1で折り返した後半も、大津の攻勢が続く。サイドからのクロス、積極的なミドルシュートと攻め立てる。時折受けるカウンターの場面でも、素早い帰陣でフィニッシュにすら持ち込ませない。
そして61分に、大津がこの日20本目のシュートで追加点を挙げる。中央やや右寄りでの崩しの中で、フリーとなった嶋本が正確無比な浮き玉のパスを送り、途中交代で入ったFW岩中翔大がヘディングで決めた。
さらに70分、またしても中央でフリーとなった嶋本のロブパスに対して、ゴールに背を向けた体勢で受けた山下がトラップからの反転シュートで決定的な3点目を奪った。
大津は後半アディショナルタイムにも1点を追加し、実力を見せつける4得点無失点での初戦突破に。31日に行われる2回戦で札幌大谷(北海道)と寒川(香川)の勝者と対戦する。
【スコア】
福井商業 0−4 大津
【得点者】
0−1 35分 兼松将(大津)
0−2 61分 岩中翔大(大津)
0−3 70分 山下景司(大津)
0−4 80+3分 溝口晃史(大津)