第103回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、矢板中央(栃木)と岡山学芸館(岡山)が対戦した。
“古豪”帝京(東京B)の勝利で幕を開けた“冬の風物詩”高校サッカーは2日目に突入。互いに県内屈指のサッカー名門校として知られ、全国の舞台をよく知る2チームが1回戦から激突する。過去4度目のベスト4進出を誇る矢板中央は2大会連続14度目の出場。伝統の堅守を武器に初の決勝進出を目指す。対するは4大会連続7度目の出場となる岡山学芸館。狙うは初優勝を飾った前々回大会の再現だ。
序盤からややオープンな展開が続くなか、矢板中央がシンプルなクロスやGK藤間広希のプレースキックを起点にチャンスの数で岡山学芸館を上回る。15分過ぎにかけてはセットプレーや“10番”を背負う堀内凰希のドリブル突破から立て続けに際どい場面を作るが、岡山学芸館もGK福地煌矢を中心とした決死の守備で得点を与えない。25分にはゴール前の混戦から小倉煌平がシュートを放ったが、GK福地が右手一本で枠外へ弾き出した。
24分に選手交代を敢行した岡山学芸館も次第に攻撃の機会を増やしていく。38分、道満智哉のオーバラップを起点にチャンスを作ると、こぼれ球を拾った香西健心がボレーシュートを放つ。ボックス内でこれを収めた太田修次郎が至近距離からシュートを放ったが、タイミング良く距離を詰めたGK藤間の好セーブに阻まれ先制点とはならなかった。前半はこのままスコアレスで終了する。
試合の均衡が破れたのは57分、敵陣左サイドでボールを持った平野巧がドリブル中央へ仕掛け、DFに囲まれながらも巧みなタッチでシュートコースを確保。そのまま右足を振ると、美しい弧を描いたシュートがゴール右上隅に吸い込まれ、矢板中央が先制に成功した。リードを奪った矢板中央はその後も岡山学芸館に大きなチャンスを与えず、途中出場の朴大温を起点にチャンスを作るなど、優位性を保ったまま時計の針を進める。
◥◣ GOAL ◢◤#矢板中央 、先制点!⚽
【1回戦】第1試合#矢板中央 (栃木) 1-0 #岡山学芸館 (岡山)
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78分、右サイドからドリブルで仕掛けた永井健慎がボックス内右へ侵入し中央へ折り返すと、こぼれ球を最後は堀内が押し込み、矢板中央がリードを2点に広げる。岡山学芸館は80+4分、香西の直接FKで1点差に詰め寄るも反撃はここまで。試合は2−1で終了し、矢板中央が2回戦へ駒を進めた。勝利した矢板中央は31日に日章学園(宮崎)vs西目(秋田)の勝者と対戦する。
【スコア】
矢板中央 2−1 岡山学芸館
【得点者】
1−0 57分 平野巧(矢板中央)
2−0 78分 堀内凰希(矢板中央)
2−1 80+4分 香西健心(岡山学芸館)