ニコニコしながら洗濯表示マークの一覧表を手渡してきた義母。「イヤミ」でも「嫁いびり」でもなく、完全な「善意」に満ちていました。イヤミだったらいくらでも言い返せるけど……こ、断りにくい。ここはひとつ素直に受け取っておこう……と、思うことにしました。
私はさっそく荷解きをはじめました。タイチはすでに横になっていますが、視界に入るだけでイライラするので見ないことにしました。私は洗濯物と一緒にしまっておいた洗濯表示マークの一覧表に気づきました。親切心だったんだろうけど……でも私はそんなに丁寧に洗濯するつもりもないし、参考にはしないかなあ。どうしても必要があれば調べればいいことだし……と、捨てることにしました。
義実家で洗濯をしていると、「洗濯マークをよく見なくちゃ」と義母から注意されてしまいました。
私が大人しく話を聞いていると、タイチはその様子を見てかばうどころか、「家事が雑」と私をけなしはじめました。義母は善意から「参考になれば」と洗濯表示マークの一覧表を渡してくれましたが、私にとって家事に大切なのは丁寧さよりもスピード感。
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【第3話】へ続く。
原案・編集部 脚本・motte 作画・カヲルーン 編集・横内みか