能登半島地震から1年。9月には豪雨災害にも見舞われた被災地では復旧復興は始まったばかりで、災害の深い爪痕が残っていた。
大規模火災が起きた石川県輪島市の観光名所「朝市通り」。焼け落ちた建物の解体が進み、更地が広がる。わずかに残る住宅の基礎や電信柱がかつての街並みを思わせるなか、コンクリートを砕く重機の音だけが響いていた。
津波の被害を受けた同県珠洲市。がれきが撤去され通行可能になった道路が増える一方、土砂崩れの被害があった地区ではダンプカーがせわしなく走っていた。
約4メートルの地盤隆起が確認された鹿磯魚港(輪島市門前町)。イカ釣り漁船の拠点となっていたが、むき出しになった海底に復旧作業で出た土砂が詰まった黒い袋が積み上げられていた。
地震で倒れた石川県輪島市の7階建てビルは解体が進み、2階部分までが残る(写真上、12月5日撮影)。写真下は1月3日に撮影
地震と津波の被害を受けた石川県珠洲市。倒壊した建物が撤去され、道路は通行可能になった(写真上、12月5日撮影)。写真下はがれきで埋め尽くされた当時の同地点(1月5日撮影)
隆起した部分に土砂の入った黒い袋が積み上げられた石川県輪島市の鹿磯魚港(写真上、12月6日撮影)。写真下は被災当時の漁港(1月12日撮影)
復旧作業が進められる石川県珠洲市の土砂崩れ現場(写真左、12月9日撮影)。写真右は住宅が巻き込まれ、安否不明者の捜索が続く当時の現場(1月19日撮影)